ニュルンベルク戦にフル出場した長谷部誠 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ昇格降格プレーオフ・セカンドレグが23日に行われ、日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトは敵地でニュルンベルクを1-0(2戦合計2-1)で下し、1部残留を決めた。この試合にフル出場した長谷部が試合後の取材に応じている。
フランクフルトは0-0で迎えた66分にハリス・セフェロヴィッチのゴールで先制すると、この1点を守り切って、残留を勝ち取った。
長谷部は試合について、「とにかく自分たちが1点取らなきゃいけないなか、相手も2トップだったので、自分が守備の時はディフェンスラインの前にいて、組み立てる時は真ん中に入って組み立てるっていうやり方をやりましたけど。試合を通してそこまで効果的な攻撃ができなかったし、本当にどっちに転んでもおかしくない結果だったとは思いますけどね」と、決して良い内容ではなかったとしつつ、「結果としてはチームが残ったので、良かったと思います」と残留を決めたことに安堵感を示した。
長谷部にとっては古巣との対戦となった。「試合が終わった今だから少し感傷的といいますかね、そういう部分が出てきてしまいますけど。僕は今フランクフルトの選手としてプレーしているわけですし、その中で古巣と、そして2年前このチームが降格したときに関わっていた一選手として、今はちょっと…難しいですね。素直にほかの選手みたいには喜べないというか。自分もこの2年間、ニュルンベルクを出てからもちろん心の中にはずっとあったので」と、古巣への思いを明かすと、「ただ、試合にそれを出すっていうのはプロとしてあってはならないことだし、この2試合はフランクフルトのために戦いました」と試合では個人的な感情を抑えて戦ったと主張している。
今シーズン全体については、「監督が代わってからはずっとボランチで出られました。そこでの役割というのは、最初はあまり良くなかったですけど、尻上がりに良くなってきたという部分はあると思う。あとは、シーズンを通して、右サイドバックをやったときもそうだし、色々な状況のなかでも自分の中のパフォーマンスでいえば、今シーズンは満足できるものではなかったので。ポジションがどうこう、というところはあるかもしれないですけど、与えられたところで、もう少し高いレベルでプレーしたいなというのはあります」と振り返り、さらなる向上が必要だと話した。
また、長谷部の契約は今シーズン限りで満了を迎えるが、去就に関しては「(考えるのは)これからじゃないですかね」と述べるに留まった。
By サッカーキング編集部
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