現役引退を決断したライナルツ [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトの元ドイツ代表MFシュテファン・ライナルツが現役引退を決断した。28日、ドイツ誌『kicker』日本語版が伝えている。
現在27歳のライナルツは「この3年間はあまりに多くのケガに見舞われ、苦しんできた。その中で別の考えと引退の2文字が見えてきたよ。この7年のプロ生活で肉体は消耗してしまった。サッカーに没頭してきた僕だけど、この半年で3度も負傷を抱え、もうこれ以上続けることに確信をもてなくなってしまった。クラブ、チームメイト、そして全てのファンたちに対する責任として、この決断へと至ったんだよ」と引退を決意した経緯を説明した。
一方、同クラブのブルーノ・ヒュブナーSD(スポーツ・ディレクター)は「シュテファンが見せてくれたパフォーマンス、そしてオープンに話してくれたことを感謝している。これで早くチーム編成に取り組むことができる。これはシュテファンの人間性を示す以外の何ものでもないよ。シュテファン・ライナルツの今後の成功を祈っている」と感謝の気持ちを伝えている。
またライナルツは引退に際して、「多くのことを失うのはわかっている。それでもこの決断が正しいと思えるんだ。ただサッカーとはこれからも関わりつづけていくと思うよ」とコメント。
レヴァークーゼンでユース時代を過ごし、ドイツ代表として3試合の出場も果たした同選手は、昨年から在籍したフランクフルトについて「フラクフルトは僕にとって特別なクラブで、素晴らしいファンのことが思い出に残っている」と述べ、「1部に残ってくれたことで、とても大きな喜びをもってチームを後にすることができるよ。これからニコ・コヴァチ監督の下、チームがまい進していくことを願っている」とエールを贈った。
By kicker日本語版