ドイツ・スーパーカップを制したバイエルン [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツ・スーパーカップが14日に行われ、バイエルンと日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが対戦した。
前シーズンのブンデスリーガ王者とDFBポカール王者が対戦するドイツ・スーパーカップ。2015-16シーズンはバイエルンが2冠を達成したため、規定によりリーグ2位のドルトムントが出場することとなった。
勝てばドルトムントと並んで最多5度目の優勝となるバイエルンはGKにマヌエル・ノイアー、最終ラインはフィリップ・ラーム、ハビ・マルティネス、今夏ドルトムントから加入したマッツ・フンメルス、ダヴィド・アラバの4人。中盤にシャビ・アロンソ、アルトゥーロ・ビダル、チアゴ・アルカンタラが入り、前線にはフランク・リベリー、トーマス・ミュラー、ロベルト・レヴァンドフスキが名を連ねた。
対するドルトムントはGKロマン・ビュルキ、最終ラインはフェリックス・パスラック、ソクラティス・パパスタソプーロス、マルク・バルトラ、マルセル・シュメルツァーの4人。ゴンサロ・カストロと今夏バイエルンから加入したセバスティアン・ローデがダブルボランチに入り、左サイドにウスマン・デンベレ、トップ下に香川、右サイドにアドリアン・ラモス、最前線にピエール・エメリク・オーバメヤンが起用されている。
最初のチャンスはドルトムント。開始6分、オーバメヤンから浮き玉のパスを受けたエリア内左の香川がワントラップから右足ハーフボレーで狙う。しかしシュートは惜しくもゴール左に逸れた。直後の8分には、最終ラインのバルトラからのロングボール1本でエリア内に抜け出したオーバメヤンが好機を迎えたが、シュートはDFに当たって枠を捉えることができなかった。
試合を優位に進めるドルトムントは32分、ロングボールでエリア内右に抜けだしたデンベレが左足で狙ったが、ここはGKの正面。33分には右からのクロスがファーサイドのデンベレに渡ると、DFをかわして右足で狙ったが、シュートは枠の右上に外れた。
34分にもドルトムントにチャンス。バルトラから縦パスを受けたデンベレがDFをかわしてエリア内に侵入しGKと一対一となったが、左足のシュートはGKノイアーに阻まれた。
押し込まれるバイエルンは37分、カウンターで右サイドに抜け出したミュラーがクロスを上げると、中央で完全にフリーとなっていたビダルが頭で合わせたが、GKビュルキがビッグセーブ。こぼれ球をビダルが自ら右足で狙ったが、うまくミートすることができず、ボールはクロスバーの上を超えた。
前半はドルトムントが多くのチャンスを作ったがいずれも得点には至らず、スコアレスのままハーフタイムを迎える。
後半もドルトムントが試合の主導権を握るかに思われたが、先制したのはバイエルンだった。58分、左サイドからのアーリークロスがエリア内右に流れると、走り込んだビダルが右足ダイレクトでシュート。ここはGKビュルキが好セーブで凌いだが、こぼれ球をビダルが蹴り込み、ネットを揺らした。
ビハインドを背負ったドルトムントは69分、デンベレとラモスを下げてアンドレ・シュールレとユリアン・ヴァイグルを投入した。一方のバイエルンは71分、先制ゴールを挙げたビダルが足を痛めて負傷交代。ジョシュア・キミッヒがピッチへ送り出された。
前半ほどのチャンスが作れないドルトムントは78分、オーバメヤンに代えてエムレ・モルを投入し、同点を目指す。ところが直後の79分、右からのCKにファーサイドのフンメルスが頭で合わせると、GKの手前でミュラーがシュートコースを変えてゴールに流し込み、バイエルンが2点目を奪った。
試合はこのまま2-0でタイムアップを迎え、バイエルンが今シーズン初タイトルを獲得した。香川はフル出場を果たしている。
By サッカーキング編集部
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