日本代表FW宇佐美貴史がサイドラインで、積極的にタックルを仕掛け相手を止める。新戦力が見せる新たな一面に、アウクスブルクのディルク・シュスター監督は喜びをみせた。ドイツ誌『kicker』日本語版が15日に伝えた。
シュスター監督は、今夏加入した宇佐美について「まだブンデスリーガでやっていくために必要なフィジカルが不足している」と課題を挙げたものの、「その部分を改善していこう、求められていることを実践しようという意欲が見て取れる。いい形できているね」と姿勢を高く評価した。
その一方で、指揮官は「日本からやってきて、そのままキャンプのすべてをこなしている。ほとんど回復にあてるような時間もない」と宇佐美の疲労を心配。加入当初は軽快な動きを見せ、「慣れ」の問題も余りなかったものの、シュスター監督はキャンプについて「とてもタフなプログラムだからね」と語っている。
それでも、宇佐美はボールコントロールや視野の広さ、俊敏性といったストロングポイントをすでに垣間見せているようで、同誌も「現時点でまだ本職の左ウィングにはブラジル人MFカイウビーがいるが、その差は縮まってきていると言えるだろう」と評価している。
なお、アウクスブルクは27日に行われるブンデスリーガ開幕節でヴォルフスブルクをホームに迎える。