今夏ドルトムントに加入したデンベレは、シーズン序盤から大きなインパクトを残している
ドルトムントがホームでフライブルクを下した試合で、ウスマン・デンベレがまたしても躍動した。センスの光るプレーでピエールエメリック・オバメヤンの先制点を演出し、今季2つ目のアシストを記録。スピードに乗ったドリブルで敵陣を切り裂き、相手DFを軽々と交わすデンベレにスタンドからは拍手喝采が贈られた。
この夏、ドルトムントに加入したデンベレはまだ19歳ながら、ピッチではあらゆるところに顔を出してチームの攻撃に絡んでいる。新天地ですぐさま結果を出し、サポーターの人気者としての道を突き進む彼のパフォーマンスは期待以上のものだ。
もちろん、守備面ではまだ物足りないところもあるが、こと攻撃に関してはデンベレの“魔法”にサポーターは心奪われている。それはトーマス・トゥヘル監督も例外ではなく、第5節までに4試合で先発起用という事実がそれを物語る。
その期待に応えるように、デンベレは第4節のウォルフスブルク戦でブンデスリーガ初ゴールを記録。フライブルク戦では今季2つ目のアシストでドルトムント快勝の口火を切った。次のミッドウィークには欧州チャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリードと対戦。デンベレの快進撃はいつまで続くのか。
――フライブルクに勝ってリーグ3連勝となりましたが、改めて試合を振り返っていかがですか?
デンベレ 勝つべくして勝った試合だと思う。主導権を握り、チャンスも作り出していた。もちろん、自分がアシストして勝利に貢献できたこともとてもうれしい。
――リーグ戦で2つ目のアシストとなりましたが、前節はゴールも決めています。これほど早くチームにフィットしたことに自分自身、驚きを感じているのでは?
デンベレ このチームは本当にやりやすいんだ。素晴らしい選手と一緒にサッカーをすることができている。互いによく理解し合っているし、みんながサッカーを楽しんでいる。それは試合を見ていても分かるはずだよ。そこに結果もついてくればなおさらいいと思う。
――自らシュートを撃つだけではなく、ここまではチームプレーも目立ちます。それはあなたにとって自然なことですか?
デンベレ その時の状況に応じてプレーを選択している。今日の1点目のように、自分よりもいい位置に味方がいればパスを選ぶ。もちろん、自分でシュートを撃つこともあるけど、状況を見て動かないと。
――オバメヤンはゴールを決めた後、真っ先にあなたに駆け寄って耳元で何かささやいていました。どのような言葉をかけられたのですか?
デンベレ ダンケシェーン!(ありがとう!)。アシストへのお礼だったよ。
――オバメヤンのような選手の隣でプレーできるのは、あなたにとってありがたいことなのでは?
デンベレ オバメヤンはとても大事な話し相手だ。ラファエル・ゲレーロも含め、僕の母語(フランス語)を話すからね。これは大きな助けだよ。何か分からないことあってもオバがいる。彼はとても親切で、本当に助かっているよ。
――9月27日にはCLでクリスティアーノ・ロナウドを擁するレアル・マドリードと対戦します。楽しみな気持ちと相手へのリスペクトでは、どちらが大きいですか?
デンベレ レアルを相手にできるというのは、とにかくものすごく楽しみだ。素晴らしい選手のいる文字どおりビッグクラブだからね。本当に試合が楽しみだよ。