ブンデスリーガ第10節が5日に行われ、日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと同MF香川真司が所属するドルトムントが対戦した。酒井は守備的MFで2試合連続の先発出場。3日のチャンピオンズリーグ(CL)・スポルティング戦を欠場した香川はこの試合も欠場。リーグ戦8試合ぶりのベンチ外となった。
ハンブルガーSVはここまで2分け7敗の未勝利で最下位に沈んでいる。この試合では前節のスタメンから6名を入れ替えて試合に臨んだ。一方、ドルトムントは前節に行われたシャルケとの“ルール・ダービー”をスコアレスドローで終え、リーグ戦4試合未勝利となった。今節では5試合ぶりに勝ち点3を確保したいところだ。ドルトムントは規律違反により、チャンピオンズリーグのスポルティング戦を欠場したガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが先発メンバーに復帰している。
試合は開始早々からドルトムントのペースとなる。4分、左サイドをドリブルで突破したクリスチャン・プリシッチが深くえぐりマイナスの折り返しを送ると、中央のエムレ・モルがダイレクトシュート。これはGKレネ・アドラーがセーブしたが、こぼれ球をオーバメヤンが押し込み、ドルトムントが先制に成功する。
続く23分、ハンブルガーSVにミスが生まれる。左ストッパーに入ったヨハン・ジュルーがパスミス。モルがこれをカットしてエリア内右に進入すると、GKアドラーを引きつけて横パスを送る。これをオーバメヤンが無人のゴールに流し込んで追加点を奪った。
さらに27分、ハンブルガーSVはあっさりと追加点を許す。GKアドラーがゴールキックを蹴ると、ハーフウェイライン付近のドルトムントDFマルク・バルトラがヘディングで跳ね返す。これが相手最終ラインの裏にこぼれ、抜け出していたオーバメヤンがGKとの一対一を制して決定的な3点目を奪った。オーバメヤンは早々にハットトリックを達成した。
ハンブルガーSVは31分に3バックの一角のクレーベルに代え、アルビン・エクダルを投入。ボランチで酒井とコンビを組んでいたセバスティアン・ユングを最終ラインに下げた。前半終了間際にはハンブルガーSVのニコライ・ミュラーがチャンスを迎えたが、このままスコアは変わらずに3-0でドルトムントがリードしてハーフタイムを迎える。
後半開始早々の49分、再びゴールネットを揺らしたのはドルトムントだった。左サイドのラファエル・ゲレイロがクロスを上げると、一度はジュルーがボールをカットしたが、プリシッチが奪い返してエリア右のオーバメヤンへパス。オーバメヤンがゴール左下に沈め、リードを4点に広げた。オーバメヤンは今シーズンのゴール数を11に伸ばし、暫定で得点ランキングトップのアントニー・モデストに並んだ。
ハンブルガーSVは55分にようやく反撃。自陣エリア手前で相手からボールを奪うと、浮き球をミヒャエル・グレゴリシュ、途中出場のルカ・ヴァルトシュミットが頭でつなぎ、ミュラーが相手DFの裏を取る。抜け出したミュラーがGKとの一対一を制し、まずは1点を返した。なお、ハンブルガーSVにとっては今シーズン10試合目で3点目となった。
ドルトムントは68分にプリシッチとモルを下げ、ウスマン・デンベレとアンドレ・シュールレを投入した。すると76分、ハーフウェイライン付近右でボールを奪ったウカシュ・ピシュチェクが中央のオーバメヤンにつなぎ、オーバメヤンが右サイドのデンベレへパス。デンベレがエリア内右から左足でシュートを流し込み、再びリードを4点に広げた。
81分、ドルトムントにアクシデントが発生する。オーバメヤンと接触したソクラティス・パパスタソプーロスが左脇腹を痛め、フェリックス・パスラックと交代する。直後の82分、エクダルからエリア手前右でパスを受けたミュラーが右足でミドルシュートを狙う。これがゴール左下に決まり、ミュラーの2点目でハンブルガーSVが再び3点差に迫った。
しかし、ハンブルガーSVの反撃もここまで。5-2でドルトムントがハンブルガーSVを下し、5試合ぶりの白星を挙げた。一方、ハンブルガーSVは3連敗で未勝利のままとなった。なお、酒井はフル出場している。
次節、ハンブルガーSVは敵地でホッフェンハイムと、ドルトムントはホームでバイエルンと対戦する。
【得点者】
0-1 4分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
0-2 23分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
0-3 27分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
0-4 49分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
1-4 55分 ニコライ・ミュラー(ハンブルガーSV)
1-5 76分 ウスマン・デンベレ(ドルトムント)
2-5 82分 ニコライ・ミュラー(ハンブルガーSV)
By サッカーキング編集部
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