香川(右から3番目)の得点などでドルトムントが勝利した [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節が22日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムント(ドイツ)とレギア・ワルシャワ(ポーランド)が対戦した。
ここまで3勝1分けと、すでに決勝トーナメント進出を決めているドルトムント。トーマス・トゥヘル監督が試合前にコメントした通り、19日のブンデスリーガ第11節バイエルン戦からスタメンを大幅に9名変更。香川がスタメン起用されたほか、ドイツ代表FWマルコ・ロイスが長期離脱からついに復帰。手を骨折したスイス代表GKロマン・ビュルキに代わって、ドイツ代表GKロマン・ヴァイデンフェラーがゴールマウスを守った。
10分、早くも試合が動く。レギア・ワルシャワは前線でボールを収めたヴァディス・オジジャが横パスを送ると、エリア内のアレクサンダル・プリヨヴィッチがこれをトラップ。そのまま右足アウトサイドでシュートを放つと、ボールはゴール左隅へ吸い込まれネットを揺らした。
先制点を奪われたドルトムントは17分、エリア右でウスマン・デンベレがボールを持つと、チップキックでクロスを供給。これに走りこんだ香川が、頭でゴールへ押し込み、同点に追いついた。香川は2011年11月23日のアーセナル戦以来、約5年ぶりとなるCL通算2得点目を挙げたこととなった。
そして直後の18分、またも香川がデンベレからパスを受けると、エリア内でアプローチに来たDFをかわして左足でシュート。これがゴール右に突き刺さり逆転に成功する。
20分にもFKからヌリ・シャヒンが得点を決めリードを広げたドルトムント。24分にレギア・ワルシャワから1点を返されるも、29分にデンベレがシュートフェイントでDF2名をふりきってから右足を振りぬき、チーム4点目を挙げた。
さらに32分、シャヒンのループパスをエリア左で受けた香川が冷静に中央へ折り返す。これをロイスが右足でゴールに流し込み、3点差とした。結局5-2でハーフタイムを迎える。
後半に入ってもドルトムントの勢いは止まらない。52分、エリア左で縦パスをトラップしたデンベレがグラウンダーのクロスを上げる。これをロイスが右足で合わせ、ネットを揺らした。
リードを4点としたドルトムントだが、またも失点を許してしまう。右サイドを駆け上がったレギア・ワルシャワのミハウ・クハルチクが、ミロスラフ・ラドヴィッチからのスルーパスを受けると、GKヴァイデンフェラーとの1対1を落ち着いて制し、ゴール中央にシュートを流し込んだ。
だが81分、ドルトムントは右サイドからの低弾道のクロスに途中出場のアンドレ・シュールレが合わせた。この右足のシュートはGKラドスラフ・チエジュニアクに防がれるも、こぼれ球をフェリックス・パスラックが頭で押し込みゴールとなった。
直後の83分にまたも失点を喫したドルトムント。それでも試合終了間際にはロイスがハットトリックとなる得点を決め、8-4で勝ち点3を手にした。なお、香川はフル出場。2ゴール1アシストを記録している。
グループステージ最終節でドルトムントはレアル・マドリード(スペイン)と、レギア・ワルシャワはスポルティング(ポルトガル)と対戦する。
【得点者】
0-1 10分 アレクサンダル・プリヨヴィッチ(レギア・ワルシャワ)
1-1 17分 香川真司(ドルトムント)
2-1 18分 香川真司(ドルトムント)
3-1 20分 ヌリ・シャヒン(ドルトムント)
3-2 24分 アレクサンダル・プリヨヴィッチ(レギア・ワルシャワ)
4-2 29分 ウスマン・デンベレ(ドルトムント)
5-2 32分 マルコ・ロイス(ドルトムント)
6-2 52分 マルコ・ロイス(ドルトムント)
6-3 57分 ミハウ・クハルチク(レギア・ワルシャワ)
7-3 81分 フェリックス・パスラック(ドルトムント)
7-4 83分 ネマニャ・ニコリッチ(レギア・ワルシャワ)
8-4 90+3分 マルコ・ロイス(ドルトムント)
By サッカーキング編集部
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