直近2試合を取りこぼしているアンチェロッティ監督 [写真]=TF-Images/Getty Images
20日に行われたブンデスリーガではドルトムントに敗れたバイエルン。23日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節ロストフ戦にも2-3で敗れたことを受け、ドイツ紙『ビルト』が不振の要因を分析している。
最初に指摘されているのは、今シーズンから指揮を執るカルロ・アンチェロッティ監督のチームマネジメントの傾向について。アンチェロッティ監督は、シーズンの後半に選手たちのコンディションがピークに来るように調整するため、同監督が指揮を執るチームがシーズン序盤で勝ち点を取りこぼすことは、これまでにも度々見受けられてきた。
こうしたチームマネジメントは、年明けから決勝トーナメントが始まるCLを考えれば効果的かもしれないが、ほぼ毎週試合が行われるリーグ戦では苦戦を強いられることになる。その証拠にアンチェロッティ監督は、ミランでは2002-03と06-07シーズン、レアル・マドリードでは13-14シーズンにCLでは優勝を果たしているが、いずれも国内リーグではタイトルを逃している。もっとも、ミランで8年、レアル・マドリードで2年指揮を執ったアンチェロッティ監督だが、その両チームで国内リーグを制覇したのは、ミランでの03-04シーズンの一度きりである。
加えて、前任者のジョゼップ・グアルディオラ氏(現マンチェスター・C)が率いていた頃と比べて、両サイドバックがより積極的に攻撃に参加するようになり、守備が手薄になることが多くなっていることも最近数試合の結果に影響を及ぼしていると見られている。
CLではすでに決勝トーナメント進出こそ決めていたものの、ロストフ戦での敗北で首位でのグループステージ通過の可能性はなくなったバイエルン。国内リーグでも前節の敗戦によって、今シーズン2部から昇格してきたライプツィヒに首位を明け渡している。
(記事/Footmedia)
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