フメルスの決勝ゴールでバイエルンは連敗を回避した
バイエルン・ミュンヘンは前節、ドルトムントとの「デア・クラシカー」で今季リーグ初黒星を喫し、首位の座をライプツィヒに受け渡した。11月23日のチャンピオンズリーグではロストフ(ロシア)に2-3で逆転負けし、公式戦2連敗。悪い流れを払拭すべく迎えた第12節、レーバークーゼンに苦しみながらも2ー1で勝利を収めた。試合後、バイエルンでの初得点と決勝ゴールを挙げたDFマッツ・フメルスがインタビューに応じた。
――勝利とバイエルンでの初ゴール、おめでとうございます。アンラッキーな状況が何度もありましたが、“そろそろ”という時間帯ではなかったでしょうか?
フメルス アンラッキーでもあり、うまくできなかった、という両方のせいですよ。何度もセットプレーからのチャンスがあったし、僕自身も多くのミスでそれを逃してしまいました。ロッカールームでは多くの人たちが「機を逸した」という言葉を使っていました。個人的には重要だったし、チームにとってもこの勝利は重要だった。全く“おいしい”部分はなく、戦って勝ち取ったっという感じですけどね。頑張りましたけど、ミスもありました。全体的に僕たちには運が少しあったかもしれませんが、その運に僕たちは値すると思うんです。2試合連続で勝てず、ゴール枠に嫌われたりと運に見放されていましたから。きょうはとても良い日だったけど、パーフェクトにはほど遠かったです。だって、僕たちはもっとできるということが分かっていますから。でも、きょうはオッケーということにしましょう。
――セットプレーからゴールを決めましたが、そのシチュエーションはよく練習していたのでしょうか?
フメルス 僕たちはセットプレーやそこからゴールを挙げる練習をみっちりしていていますが、今回はそれが理由ではないんです。実はヨシュア・キミッヒはCKのキッカーを務めるはずではありませんでした。でも結局、彼のセンタリングはベストだったし、そのおかげで個人的に最高な経験ができました。ボールがゴールから10mの位置に来れば、それをネットに叩き込むチャンスがあります。僕たちは今季、その付近で危険な場面をつくってきましたが、ゴールを決めていなかった。特に僕はね。でも、それができたので、うれしいです。
――現在、守備での統制が欠けているようです。これはどのように説明されますか?
フメルス 終盤、何度も相手にカウンターを許しました。4対4や5対5のシチュエーションでピンチの時もあった。結局、プレッシャーを軽減することができませんでした。試合をもっとコントロールすべきだった。現在、僕たちは最高の時期にはいません。その場合、ゴール前で攻められる状況を我慢しなければならない。バランスがうまく取れていないこともありますが、それができるように働きかけています。今回はメンタリティーの勝利であり、レベルとか戦術が優位だったわけではありません。格闘技のような試合に過ぎませんでした。
――ライプツィヒが今節も勝利したことで、プレッシャーはあったのでしょうか?
フメルス もちろん、少しは。でも、僕たちは毎試合、自分たちにプレッシャーを与えています。ライプツィヒの勝利を除けば、今節は僕たちにとって良かった。順位のすぐ下の4チーム中3チームが勝ち点を取りこぼしたので、台無しになった前節の埋め合わせを少ししたかった。そして、それができました。今はこれを続けていかないといけない。今回は単なる1試合に過ぎません。
――レーバークーゼンに勝てなかったら……と頭をよぎりませんでしたか?
フメルス 試合前からこの試合に勝たなければ、ライプツィとの勝ち点差が広がることは分かっていました。でもキックオフの笛が鳴れば、誰も順位表のことは考えません。自分たちのために勝ちたかった。僕たちは喜んでいますが、100%の満足はしていません。