年内最終戦となる第16節、金髪で登場したフメルス。バイエルンは2位ライプツィヒを撃破し、今年も首位で越年する
バイエルン・ミュンヘンは2016年の最終戦でライプツィヒに3-0の完封勝利を収めた。勝ち点で並んでいた両クラブだが、これでバイエルンはライバルを3ポイント離し、首位でウィンターブレークを迎えている。今夏、ドルトムントからバイエルンへ復帰し、CBとして14試合に出場しているマッツ・フメルスに試合後、ブンデスリーガ公式HPはインタビューを行った。
――ライプツィヒ戦での完勝、何が決定的だったのでしょうか?
フメルス 多くのことです。僕たちは始めからインテンシブな試合をしました。ライプツィヒのやりたいようには、やらせなかった。相手にボールを奪われてからの素早いカウンターもほぼ完全に防ぎました。最高の試合ができたし、満足してもいいと思います。(ライプツィヒのフォースベルクの)レッドカードによって試合は決定づけられ、数分のうちに僕たちにとって完璧な流れになりました。
――この試合は前半戦のベストでしょうか?
フメルス そう言うこともできますね。強敵ということを考えれば、もっと認めてもいいかもしれませんが、自分たちのパフォーマンスも良かったです。
――ライプツィヒと次に対戦する第33節まで、同クラブは上位にいると思いますか?
フメルス 可能性としてはあるでしょう。でも、僕たちにも言えるように、そのためにはさまざまなファクターが必要になってきます。僕たちはただ、与えられた課題をやらないといけません。ライプツィヒのクオリティーはとても高いですから、多くのことを期待できると思います。個人的にチームのベストプレーヤーだと思っているエミル・フォースベルクを欠くことは残念ですね。でも、チームは彼らのやり方でプレーし、上位にとどまる素質はあると思います。
――バイエルンに復帰しての半年、振り返っていかがですか?
フメルス 個人的にはとても満足できています。すぐにチームで自分の“場所”を見つけましたから。ピッチとロッカールームでもね。それに、良いパフィーマンスを見せることができたと思っています。だから、全てがうまくはまっています。
――チーム全体としてはいかがでしょうか?
フメルス 僕たちは2回ほどちょっとつまずきましたね。(公式戦)3試合で勝つことができませんでした。それ以外は、全体的に満足してもいいと思います。ブンデスリーガ16試合で勝ち点39の獲得は棚ぼたで手に入れたものではありません。良い成績だと思います。チャンピオンズリーグ(CL)では(2-3で敗れた)ロストフ戦がマイナスにクローズアップされますが、それ以外は問題ありませんでした。
――フィリップ・ラーム選手はチームがカルロ・アンチェロッティ新監督に慣れるまで時間が必要だといつも言っていました。すでに、その時に達しているのでしょうか?
フメルス 現在はそのように見えますね。もし僕たちが悪い状況に陥っていたら、そうならないことを願っていますが、人はまた違うことを言うでしょうが・・・・・・。サッカーはすぐに状況が変わり得る、と僕は思っています。
――センターバックを組むジェローム・ボアテング選手が負傷で離脱していますが、また無失点に抑えました。同選手の穴は埋められているのでしょうか?
フメルス 僕たちはリーグ16試合で9失点しか喫していません。さまざまなフォーメーションで、評判通りの良い仕事ができている思います。健全さとクオリティーを保つことが重要です。ジェローム・ボアテングは6週間離脱しますが、2月初旬には復帰すると思うので、欠場するのはあと2試合でしょう。でも、チームがうまくいっていることを知るのはもちろん、良いことですね。
――バイエルンはドーハで冬季キャンプを行う予定です。
フメルス 僕は去年もドバイで(ドルトムントの)冬季キャンプに参加しました。トレーニングするのに完璧な条件がそろっていましたし、今回もそうなるでしょう。
――髪色が変わりましたが、何かの賭けに敗れたのですか? それともイメージチェンジでしょうか?
フメルス プライベートで友達たちとの賭けに負けてしまったのです。自分から進んではやることはなかったでしょう……・。2016年に少なくとも1試合はこの髪でプレーしないといけませんでした。それで、首位と2位の攻防戦を選びました。そうすれば、最も注意を引くかなと。
――新しい髪色へのリアクションは?
フメルス みんな、とっても驚いてましたよ。でも、誰も「醜くなったね」とは言いませんでしたよ。最高のリアクションは「期待していたほど酷くなくて、残念」でした(笑)