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長谷部、PKの次はキャプテンマークを託されるも「誰がやっても…」

2017.02.12

後半途中からキャプテンマークを巻いた長谷部。3失点完敗に「全体的によくなかった」と振り返った [写真]=Bongarts/Getty Images

 PKキッカーの次はキャプテンマークを託された。フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠は、11日に行われたブンデスリーガ第20節のレヴァークーゼン戦にフル出場。後半途中からはキャプテンマークを巻いてプレーした。

 5日に行われた前節のダルムシュタット戦では、シーズン後半戦から任されているというPKで今シーズン初ゴールを記録。大事なPKキッカーを任され、チームや指揮官からの信頼が伺えたが、今節はさらにキャプテンマークも託された。

 後半66分、先発出場したキャプテンのドイツ人FWアレクサンダー・マイアーが途中交代。さらにマイアー不在時にゲームキャプテンを務めていたアルゼンチン人DFダビド・アブラームも負傷欠場していたため、キャプテンマークは長谷部に渡った。「マイアーもいないし、ダビドもいなかったので僕が。誰がやっても同じでしたけどね」と笑顔を見せつつ謙虚に説明した。

 3バックの中央で先発し、終盤にはゲームキャプテンとして奮闘した長谷部だが、失点にも絡んでしまった。長谷部含む4人で囲んだ17歳MFカイ・ハフェルツに先制点に繋がる突破を許し、後半にはFWハビエル・エルナンデスのマークに付ききれず、追加点を奪われた。「2失点絡んだっていう部分もあるので、個人としても満足できない」。

 また、チームも「全体的に動きが鈍かった」。DFBポカールをはさみ7日間で3試合目だったことも影響し、守備の安定性を欠いて3失点完敗。「チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグを戦っているチームは常にこういう日程でやっているので言い訳にしたくない」と語りつつ、「今シーズンの良さのチーム全員で連動して攻撃も守備もする部分は見られなかった」と振り返った。

 公式戦3連勝中と好調だっただけに痛い敗戦となった。それでも「(リーグ戦の)順位やカップ戦で勝っていることもあって(チームの)雰囲気はいい。ガンっと落ち込む必要はないと思うし、こういう負けた後の試合が大事」と、7日後に控えるリーグ戦第21節のインゴルシュタット戦に切り替えた。

By 湊昂大

Kota Minato イギリス大学留学後、『サッカーキング』での勤務を経てドイツに移住して取材活動を行う。2021年に帰国し、地元の広島でスポーツの取材を中心に活動中。

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