“ルール・ダービー”後、主審にカードを返すエルヴィン [写真]=Bongarts/Getty Images
1日に行われたドルトムントとの“ルール・ダービー”後、シャルケのマスコット「エルヴィン」が主審のフェリックス・ツヴァイヤー氏にレッドカードを突きつけた件が話題となった。ドイツサッカー連盟(DFB)から処分が下される可能性も報じられていたが、幸い今回は注意のみで済み、次回からは何かしらの処罰が下されるものと考えておくようにクラブに伝えられた。
白熱したダービー・マッチの後半アディショナルタイム、ドルトムントのスペイン代表DFマルク・バルトラが自陣エリア内でハンドをしたように見えたが、主審の笛は鳴らなかった。このことで試合後もシャルケの選手らが抗議していたが、エルヴィンは落ちていたというレッドカードを主審に提示するように見せて返却していた。
判定に納得していないのはマルクス・ヴァインツィアル監督も同様で、ドイツ誌『kicker』によると、退席させらたことに関してDFBから事情説明を求められているようだ。「PKを与えられなかっただけにとどまらず、おまけに罰金まで課せられるようなら、あまりにもやりすぎだ」と不満を漏らしている。
しかし、この一件で注目を集めたのは一部に熱狂的なファンを持つユルディンゲン(5部リーグ)のマスコット「グローティファント」だ。イギリス人のミュージシャン、ピート・ドハーティも愛するマスコットは2015年9月の試合中に、味方ファンから頭を盗まれて殴り合いになったことで世界中から注目を集めた。先月27日には審判の判定に納得できずにピッチ内に乱入し、かぶりものが外れるほどに審判に怒鳴り散らして再び話題となっていた。

凶暴な一面で度々話題となるグローティファント [写真]=Bongarts/Getty Images
そんなグローティファントはドイツ紙『ビルト』のインタビューで、「エルヴィンの行為は人間的で、それどころかイカしたアクションじゃないか。あんなことでエルヴィンを罰するなんて笑っちゃうね。この一件でエルヴィンに対して怒るやつは、ユーモアなんてちっとも分かってない細かいことばっかり気にするくだらないやつさ」と同僚の行為を称賛している。
1-1の痛み分けに終わった“ルール・ダービー”だが、ドルトムントもガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンのゴールパフォーマンスが問題となっており、両チームともにピッチ外でも話題を振りまいている。
By サッカーキング編集部
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