成田空港で取材に応じた内田篤人
2016-17シーズンのブンデスリーガ全日程を終えたシャルケ所属のDF内田篤人が23日に帰国し、成田空港で取材に応じた。
内田は2015年3月10日に行われたレアル・マドリード戦で途中出場したのを最後に試合から遠ざかっていたが、2016年12月のヨーロッパリーグ・ザルツブルク戦で約1年9カ月ぶりに試合復帰を果たした。ただ、その後は再びケガを負った影響もあり、残りの試合に出場することはできず、今シーズンは公式戦1試合のみの出場にとどまった。
シーズンを振り返った内田は、「もう練習試合は90分やりましたし、練習もチームと一緒に離脱せずにできているので、僕自身はもう2、3カ月前からできる体ではあったんですけど、チーム状況もあり、声がかからなかったですね」と現状を説明。
ひざの状態についても「全然大丈夫です。痛みもないし、腫れも出ないし」と明かし、「試合したくてウズウズしています」と実戦復帰を待ちわびていると話した。
また、昨年秋に誕生していた第一子となる愛娘についての質問を受けると、「かわいいですよ。本当に、おむつ代稼がないといけないですよ。バンバン替えるんで」と笑いを誘った。出産については「監督やチームからは帰っていいと言われたんですけど、まだ復帰していない時期だったので、練習もやっていない人間が日本に帰る、出産に立ち会いたい、と言うのは図々しいかなと。練習に復帰するまでは、自分の中で日本には帰らないと決めていました」と明かしている。
その後は、日本代表でともに戦ったMF本田圭佑がミラン退団を明言したことについてもコメント。「厳しい中でしたけど、本田さんはやっぱりブレないので練習ももちろん100パーセントでやっていただろうし、ミランで10番を背負える日本人ってやっぱり凄いですからね。これからどこのチームに行くのかは知らないですけど、電話して聞いてみます」と述べると、再び同じピッチでプレーするために、自分自身もベストの状態を取り戻さなければならないと意気込んだ。
「あの人は本番には強いのでやってくれると思います。またもう一度(一緒に)プレーしたいなと思うには自分が這い上がらなきゃいけないので、負けないように頑張りたいなと思います」
そして日本代表への復帰については、「そのためにはチームで試合に出て活躍しないと先はないので、自分自身の体と向き合いながらかなと思います」とした上で、「やれる自信はあります」と前向きに捉えた。
最後に来シーズンの展望を聞かれた内田は「契約はあと1年残っていますけど、いろいろ考えることはありますし、まだわからないです」と去就についてははっきりしていないと説明。そして「色んな人に会って(ケガを)治してもらいましたけど、ここからは自分なので。練習やっていくうちに、やれるなっていう感覚はあるので、あとは監督から声がかかるだけです」と、復帰への準備は整っていると力強く語った。
一方で、「ヨーロッパに出て長いこと経ちましたけど、自分の後悔のない終わり方っていうのは、ケガをして考えるようになりました。先日、(オランダ代表FWクラース・ヤン・)フンテラールがシャルケを出たんですけど、やっぱりファンからの惜しまれ方、クラブからの愛され方っていうのは、彼の選手としての価値だと思うので、ああいうのを見ると、あれがキレイな終わり方かなと思いました」と、今後のキャリアを見据えた。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト