テロによる負傷を経て、DFPポカール優勝を果たしたドルトムントのマルク・バルトラ [写真]=Getty Images
ドルトムントのディフェンダー、スペイン代表DFマルク・バートラが、バスの爆発事件の後、自身のキャリアの終了を恐れていたことを明かしました。イギリス紙『デイリー・ミラー』が29日伝えた。
バルトラは4月11日、チームバスで起きた爆発事件により負傷。右手首の骨折と診断され、ガラスの破片を取り除くための手術を受けていた。同15日には退院し、1ヶ月程の自宅療養を経てピッチに復帰。その後、フランクフルトとのドイツカップ決勝戦でプレーし、ドルトムントの優勝に貢献した。
優勝後バルトラは4月の事件について「事件が起こったとき、僕は二度とプレーすることができないだろうと思ったよ。事件が起きた最初の5〜10分は動けず、何も聞こえなかった」と語った。
また、「医師が手術後にこう言ったんだ。すべてがうまくいっていて、1ヶ月後にもう一度サッカーをすることができる、と。それは信じられないくらい嬉しいニュースだったよ。ぼくは今、以前より強くなったけど、そのようなことが起きたことは本当に悲しかった。数週間の困難な時間を過ごしたけれど、今はこの勝利(ドイツカップ優勝)を楽しむことができているよ」と、事件当時を振り返りつつ、優勝の喜びを語った。
そしてバートラは先週のマンチェスターでの攻撃についても「私たちはどんな世界に住んでいるだろうか?私たちの周りには何が起こっているのだろうか?この悲惨な悲劇を防ぐために何もできないことが、本当に悔しい。世界中の多くの場所で起こる、このようなことはぼくを悲しくし、ぼくにとっては到底受け入れられず、理解できないよ」と、コメントを残した。
バルトラは今シーズン、ブンデスリーガ19試合に出場し、3アシストを記録している。
By サッカーキング編集部
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