宇佐美が明かしたデュッセルドルフ移籍の理由に、ヘルマンコーチ(右)の存在があった [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ2部に所属するデュッセルドルフへレンタル移籍で加入したMF宇佐美貴史は、同リーグではあまり多くない代表選手ということもあり、注目を集めている。
8月31日付のドイツ紙『ビルト』によれば、宇佐美の年俸を節約したいアウクスブルクの思惑もあり、レンタル料は無料だという。年俸60万ユーロ(約7900万円)はデュッセルドルフにとっては破格だが、スポンサーである「東洋タイヤ」が受け持つことになるという。
9月1日付の同紙の中では、宇佐美自身は移籍の理由を“恩師の存在”であると明かしたようだ。
「デュッセルドルフに来た大きな理由は、ペーター・ヘルマンコーチの存在です。バイエルン時代から彼のことを知っていますし、フォルトゥナ(デュッセルドルフ)で優勝争いができることも、ここに来た理由の一つです」
ヘルマンコーチはバイエルン時代にユップ・ハインケス監督のアシスタントとして3冠達成を果たした経験豊富な指導者だ。以前はレヴァークーゼンやニュルンベルク、ハンブルガーSVでアシスタントコーチを務めてきた、いわばスペシャリストである。
なお、フリードヘルム・フンケル監督は宇佐美について「技術的に優れた良い選手だ。彼はチャンスも作れるし、自分で得点も決められる。彼が自身の能力を開花できること、そして自信を持ってチームに溶け込めることを願っている。簡単なことではないから、まずは時間を与えないといけない」と慎重な構えを見せている。
宇佐美は「フォルトゥナは自分にとって新しいスタート。ここでならプレーもできますし、バイエルンのDNAをもたらして、チームを助けたいです!」と記者に向けて話したという。悲願の2018 FIFAワールドカップ ロシア出場に向けて、恩師の下で復活を期す。
By サッカーキング編集部
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