アシストを記録した原口(左) [写真]=Getty Images
10月1日のブンデスリーガ第7節のバイエルン戦で、日本代表MF原口元気がアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ顔負けのドリブルで、監督交代に揺れるバイエルンDF陣を切り裂いた。2-0の劣勢を跳ね返す追い上げ弾の演出に、地元メディアが絶賛している。なお試合は2-2の同点に終わった。
『ベルリナー・モルゲンポスト』は「魔法のような瞬間が訪れた。原口がピッチの上でセンセーショナルな個人技を発揮してみせたのだ。5人抜き、(ドイツ人GK)スヴェン・ウルライヒが反応できないクロスボールを送った。(スロヴァキア代表MF)オンドレイ・ドゥダは2m先のゴールに押し込むだけでよかった」と原口のドリブルからのアシストを描写している。バル・ダルダイ監督は試合後に「(原口のドリブルについて)人びとは、まだまだ長いこと話せるだろう。あのプレーはワールドクラスだ」と称賛したようだ。まるでメッシのようなプレーにヘルタ・ベルリンの公式『ツイッター』では、原口の顔をメッシの写真に合成し、ゴールの喜びを表現している。
『ベルリナー・クリア』は、試合前の監督の起用理由を紹介。「ゲンキは統計的に、バイエルン戦で良いプレーをしているからね。帽子から物を取り出す手品のように起用したのさ。ウイングでフレッシュに、ダイナミックなプレーができる選手が必要だったんだ」。
原口のプレーを「スーパーな個人技」とした『ビルト』は「この数試合のフラストレーションをポジティブな力に昇華させました。アシストのシーンでは、落ち着いてプレーできましたね。自分で打とうかと思ったけれど、ドゥダがいるのが見えたので」と原口本人のコメントを紹介した。
ここまで辛いシーズンを送ってきた原口が、悔しさをバネに大一番でビックプレーを見せた。今後の巻き返しに期待がかかる。
By サッカーキング編集部
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