ブンデスリーガ第10節が27日から29日にかけてドイツ各地で行われた。
マインツ所属の日本代表FW武藤嘉紀は、同MF長谷部誠、MF鎌田大地が所属するフランクフルト戦で同点ゴールのアシストを記録。試合は1-1のドローに終わった。長谷部と鎌田はベンチ入りしなかった。
マインツの地元紙は、相手の厳しいマークにあうなかでチャンスメークをした武藤に高評価を与えている。
ドルトムントの日本代表MF香川真司はハノーファー戦に、1-2の劣勢で迎えた後半から出場。チームは一時同点に追いついたものの、退場者を出すなどして追い込まれると、そこから2点を奪われ2-4で敗れた。これで2連敗の3戦未勝利となり、開幕から守ってきた首位の座をバイエルンに明け渡した。
試合後の地元紙の採点は、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンに対して2紙ともに「5.5」をつけるなど厳しい点数が並び、その中で香川にはギリギリ許容範囲と言える「3.5」がついた。(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)
ハンブルガーSV主将の日本代表DF酒井高徳は、同FW原口元気所属のヘルタ・ベルリン戦にフル出場したが、チームは1-2で敗れた。FW伊藤達哉は後半途中から出場。ヘルタの原口は出場停止のため欠場した。
地元紙は、チームが苦しい中でキャプテンとしての自覚を持ってプレーする酒井の姿勢を称え、伊藤に関しては、「何かをやってくれる存在」として高い評価が揺るぎないものになりつつあることを伝えている。
日本代表FW大迫勇也所属のケルンは、レヴァークーゼンとの“ラインダービー”に臨んだが、1-2で敗れて今シーズン初勝利はまたしてもお預けとなった。大迫は地元紙の見出しに「大迫が絶不調」と名指しで指摘されるほど低調なパフォーマンスに終わり、試合後の採点では「5」がついた。
各選手の採点と寸評は以下の通り。
■武藤嘉紀
対フランクフルト(1-1△)先発出場、87分交代
『Allgemeine Zeitung』
採点:「3」
寸評:「マッチアップ相手のDFと奮闘しながら、チャンスにつながるボールを供給した。同点ゴールを強力にアシスト」
■香川真司
対ハノーファー(4-2●)46分交代出場
『Ruhr Nachrichten』
採点:「3.5」
寸評:「(ゴンサロ)カストロと交代で後半から出場。前半45分が壊滅的なパフォーマンスだったこともあるが、チームの攻撃を目に見えて活性化させた。香川の投入によって幾分か良くなった」
『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』
採点:「3.5」
寸評:「カストロに代わって入ると、ドルトムントの突破口を開き、プレッシャーも与えるようになったが、流れを変えるような決定的なものをもたらすことはできなかった」
■酒井高徳
対ヘルタ・ベルリン(2-1●)フル出場
『Hamburger Morgenpost』
採点:「3」
寸評:「キャプテンは、あるべき行動を最初に取ったうちの1人。自身もスランプにもがく中、不振に陥ったチームで(必死に)やっている」
■伊藤達哉
対ヘルタ・ベルリン(2-1●)56分途中出場
『Hamburger Morgenpost』
採点:「2.5」
寸評:「いつものことながら、勢いを与えた。彼の華奢な体が(まだ)90分もたないことが惜しい限り」
■大迫勇也
対レヴァークーゼン(2-1●)先発出場、64分交代
『Koelner Stadt-Anzeiger』
採点:「5」
寸評:「今シーズンはゴールへの動きがなく、相手に脅威を与えられずにいる。一対一でも勝率はわずか33パーセントだった」
『EXPRESS』
採点:「5」
寸評:「最初は右サイドで動き回っていたが、その後(シモン)ツォラーと変わって2トップに入ると、ほとんど試合に絡まなくなった」
By サッカーキング編集部
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