6日の公開練習で汗を流す内田篤人 [写真]=City-Press via Getty Images
DF内田篤人が所属するウニオン・ベルリンは6日、公開練習を行った。契約延長の話が進んでいると思われたイェンス・ケラー監督が解任され、U-19チーム指揮官のアンドレ・ホーフシュナイダー氏が就任して以来、初めての公開練習で地元メディアの注目を集めていた。
左足の肉離れで離脱していた内田も全体練習に参加し、全メニューを消化した。練習は、監督交代後ということもあり、主力組とサブ組が混じり合うように均等に分けられ、再びゼロからの競争がスタート。内田はインテンシティの高いゲーム形式のトレーニングにも参加し、最後のシュート練習では強烈なシュートを放つなど、すでにケガの影響を感じさせない動きでアピールしていた。
内田には古巣である鹿島アントラーズ復帰の噂も浮上している。練習取材に訪れていた地元紙『ベルリナー・クリーアー』のマティアス・ブンクス記者に話を聞くと、「その話は耳にしています」と語り、復帰という選択肢にも理解を示している。
「選手にとっては、意義のあることだと思います。仮にウニオンの現状が自分にとって不利な条件にあるのなら、自分の求める条件に適した場所を見つけようとするのは当然のことです。ワールドカップという目標があって、その可能性に賭けているのなら、なおさらです」
それでも、「個人的にはウチダが本領を発揮した姿を見てみたいと思っています」と続け、ウニオン残留と活躍を期待している。「加入して、チームに馴染む過程でケガをしてしまいました。監督が交代して、序列がフラットになるなかで、再び期待された能力を取り戻してほしいですね」。
また、日本代表DF植田直通(鹿島)の獲得の噂ついては、「特に情報はない」という。ブンクス記者は「噂が本当かどうかを見極めるためには、ひとまず様子見というところです」と慎重な姿勢を見せたが、「仮に噂が本当であるならば、という条件付きですが、ウエダの件も絡めれば、トレードという可能性も考えられます」と推測。「詳細は知りませんが、ブンデスリーガでトップクラブ(シャルケ)の選手の給与から推測すると、ウチダの給与はウニオンの平均給与と比べてずっと高いはずですからね」と説明した。
取材=鈴木達朗