ボス監督は半年でドルトムント退団となった [写真]=Bongarts/Getty Images
MF香川真司が所属するドルトムントは10日、ピーター・ボス監督の解任を発表した。後任は、日本代表FW大迫勇也が所属するケルンを3日に退任したばかりのペーター・シュテーガー監督に決っている。
ボス氏は今年6月に2019年までの2年契約で指揮官に就任した。ブンデスリーガでは第7節まで6勝1分とスタートダッシュに成功したが、第8節のライプツィヒで初黒星を喫して急ブレーキ。その後の公式戦12試合で、勝利したのは3部のマクデブルクと対戦したDFBポカール2回戦のみと低迷していた。
11月24日の第13節シャルケ戦では前半だけで4点リードを得るが、後半に奇跡的な追い上げを許し、“ルール・ダービー”での白星を逃していた。それにより、解任報道が加熱したが、クラブは続投を決断。しかし、9日のリーグ戦第15節で下位のブレーメンに敗れ、リーグ戦8戦未勝利となり解任が決まった。
ボス氏は現役時代にフィテッセやフェイエノールトなどで活躍。1996年から1998年まではジェフユナイテッド千葉(所属当時は市原)でプレーするなど、日本人にとっても身近に感じる経歴を持つ。その後、一度は欧州に戻ったが、1999年に再び千葉に加入し、シーズン終了後に現役を引退した。
引退後は指導者としてオランダでキャリアを積み、ヘラクレスではFW平山相太(現ベガルタ仙台)、フィテッセではFWハーフナー・マイク(現ADOデン・ハーグ)を指導。2016-17シーズンにアヤックスを指揮し、ヨーロッパリーグ準優勝に導いた手腕を評価され、ドルトムントに引き抜かれていた。
シュテーガー監督は2013年に当時2部のケルンの監督に就任。安定した守備を武器にこれまで浮き沈みの激しかったクラブを継続して成長させ、大迫や2014年〜2015年まで在籍した日本代表MF長澤和輝(現浦和レッズ)も指導した。これまで1部復帰や25年ぶりとなる欧州の舞台への復帰に導いてきたが、今シーズンは一転して低迷。ブンデスリーガ開幕から14戦未勝利が続き、3日に退任が発表されていた。
By サッカーキング編集部
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