ドルトムントの新指揮官に就任したシュテーガー氏 [写真]=Bongarts/Getty Images
MF香川真司が所属するドルトムントは10日、ピーター・ボス監督の解任を発表。後任には、日本代表FW大迫勇也が所属するケルンを1週間前まで率いていたペーター・シュテーガー監督が就任することが決まった。
シュテーガー氏が率いたケルンは今シーズン、ブンデスリーガ開幕14試合勝ちなしと深刻な不調に陥っていた。成績不振で退任となった指揮官が“ステップアップ”を果たすという異例の人事が話題となっているが、ドルトムントは今夏にも同氏に監督就任を打診していたようだ。同日付のドイツメディア『スポーツビルト』が伝えている。
シュテーガー氏とともに就任会見に臨んだハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)によると、昨シーズンまでドルトムントを率いたトーマス・トゥヘル監督の後任候補として、今夏にもシュテーガー氏をリストアップしていたという。実際、クラブ首脳陣と同氏との面談も行われていたようだ。
しかし、当時は契約に至らなかった。ヴァツケCEOはその理由について、「当時のペーター(シュテーガー)はケルンの歴史にとても深く関わっていて、彼の心臓は完全にケルンのために動いていた」と説明。ケルンを引き続き指揮したいというシュテーガー氏が、ドルトムントからのオファーを受け入れることはなかったようだ。
ところが、今月3日にシュテーガー氏がケルンの監督を退任し、ドルトムントも9日にボス監督の解任を決断すると、状況は一変。「他の人間には連絡しなかった」と明かしたヴァツケCEOは真っ先にシュテーガー氏に監督就任を要請し、今夏の面談から約半年遅れで同氏を新指揮官として迎え入れることに成功した。
果たして監督交代をきっかけにして、ドルトムントは長引く不振から抜け出せるのだろうか。
(記事/Footmedia)
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