バーゼルは、ジャカ(中央)を含む数多くの有望株を輩出してきた [写真]=Getty Images
ドイツメディア『ビルト』が、2000年以降でブンデスリーガに最も選手を送り込んでいるクラブのランキングを発表した。1月12日付の同メディアが報じている。
最も多かったのはスイスのバーゼルで、その数は実に28人。同メディアは記事内で「バーゼルは19番目のブンデスリーガクラブ」と表現しており、実際にバーゼル出身のブンデスリーガ経験選手だけでひとつのチームが作れてしまうほどの人数となっている。
バーゼルがブンデスリーガのクラブから手に入れた移籍金は、総額9325万ユーロ(約126億円)におよぶという。代表的な存在としては、バルセロナのクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチ(2007-08シーズンにシャルケへ)、アーセナルのスイス代表MFグラニト・ジャカ(2012-13シーズンにボルシアMGへ)、ストークのスイス代表MFジェルダン・シャチリ(2012-13シーズンにバイエルンへ)といった選手たちが挙げられるだろう。
2013-14シーズンには、かつてJリーグでも活躍した韓国代表DFパク・チュホがバーゼルからマインツへと移籍し、岡崎慎司と同僚に。その後に移籍したドルトムントでは、香川真司ともチームメイトになっている。また、2016-17シーズンにシャルケがクラブ史上最高額で獲得したスイス代表FWブリール・エンボロもバーゼル出身の選手だ。
2位に輝いたのは、計21人を輩出したチェルシー。以下、レッドブル・ザルツブルク(18人)、トッテナム(17人)、ユヴェントス(15人)と続いている。さらに、レアル・マドリード、アーセナル、コペンハーゲン、クラブ・ブルッヘ、PSVといったクラブがトップ10に入っている。トップ10外に目を向けてもイングランドとスペインのクラブが上位につけており、ブンデスリーガのクラブが積極的に若い選手を獲得する傾向にあることから、欧州のトップクラブに籍を置く若手選手たちのレンタルおよび放出先となっているようだ。
また、ドイツではレヴァークーゼンやフランクフルト、ライプツィヒといったクラブがU23チームの解体に踏み切っており、欧州あるいは世界中からU23世代の若手を補強し、その年代の選手でトップチームの大半を構成しながら高額オファーを待つクラブの存在も影響しているようだ。
ちなみにアジアからは、日本代表MF長谷部誠など5人の選手を送り込んでいる浦和レッズが73位、韓国の済州ユナイテッドが4人で98位に入っている。
By サッカーキング編集部
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