今季途中から指揮を執り、バイエルンを立て直したハインケス監督 [写真]=TF-Images/Getty Images
昨年10月、カルロ・アンチェロッティ前監督の解任を受けてバイエルンの指揮官に復帰したユップ・ハインケス監督。当初は今シーズン限りで任を終える“つなぎ役”と見られていた同監督だが、クラブ首脳陣の考えに変化の兆しが生じているようだ。14日付のドイツ紙『AZ』が伝えている。
バイエルンをクラブ史上初の三冠に導いた2012-13シーズン以来4年ぶりの復帰となったハインケス監督の手腕は全く衰えていなかった。就任後、公式戦17試合で16勝1敗。ブンデスリーガでは2位ライプツィヒとの勝ち点差を「13」に広げるなど、不振に陥っていたチームを見事に立て直した。
ハインケス監督の働きぶりについては、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ会長も「彼が来たことで、全てが再び良い流れに変わった。トップチームだけでなくクラブ全体に平和をもたらしてくれた」とイギリスメディア『スカイススポーツ』の番組内で語るなど賛辞を惜しまない。
そのうえで、今年6月末までとなっている同監督との契約について尋ねられたルンメニゲ会長は「優秀な監督というだけでなく、人間としても素晴らしい男のことを何もせずに諦めるのは賢明なやり方ではない。それに選手たちは彼のことを慕っているんだ」とも語り、同監督に続投を要請する考えがあることを示唆した。
タイトル争いはもちろん、ハインケス監督の去就もシーズン後半戦のバイエルンをめぐる話題の一つとなりそうだ。
By Footmedia