フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ11年目、23歳でドイツに渡った長谷部誠は34歳になった。「長い間いる感覚はあります。ただ、来たときよりも間違いなく選手としても1人の人間としても成長できている感覚もあります」。
フランクフルトに所属する長谷部は、20日に行われたブンデスリーガ第19節のヴォルフスブルク戦に3バックのリベロとしてフル出場。キャプテンマークを腕に巻いてチームをけん引し、3-1の勝利に貢献した。
ドイツ11年目の最初の白星は古巣から挙げた。長谷部は10年前の2008年1月に浦和レッズからヴォルフスブルクに移籍。「自分にとって特別な場所」という海外初クラブには約5年半在籍し、当時1部にいたニュルンベルクを経て、2014年夏にフランクフルトに加入した。
長谷部はすでに10年間、ドイツのトップリーグで戦ってきたが、「ブンデスリーガでやれる感覚」を得たのは、「真ん中で勝負してポジションを取れるようになった」フランクフルトに加入してからだという。
「フランクフルトではずっとボランチで出て、自分がそのポジションで出来る感覚を掴めたのは大きかったし、それを示すことで周りやチームメイトの信頼もすごく感じる。そしてニコ(・コヴァチ監督)になってからは、リベロっていう新しいポジションを見出してくれて、そこで自分の価値もさらに示せた」
試合2日前の1月18日、長谷部は34歳の誕生日を迎えた。昨年は3月に負った右ひざのケガに悩まされ、今シーズン限りで切れる契約の延長にもまだ至っておらず、「年齢的にこれからどうなるか分からない」。それでも長谷部のキャリアは続いていく。「30歳を超えても新しい発見はあるし、これからも求めていきたい」。
By 湊昂大