今季途中からバイエルンを率いているハインケス監督 [写真]=TF-Images/Getty Images
今シーズン限りで契約が満了するユップ・ハインケス監督に対して、バイエルンが1年間の契約延長オファーを出す方針を固めたようだ。29日付けのドイツメディア『スポーツビルト』が伝えている。
バイエルンは昨年9月、成績不振を理由にカルロ・アンチェロッティ前監督を解任した。一度は監督業を引退した72歳のハインケス氏を新指揮官に招へい。4年ぶりの復帰となった同監督と、今シーズン終了までの契約を締結した。
当初は来シーズンに向けての“つなぎ役”と見られていたハインケス監督だが、就任後からバイエルンは好調をキープしている。同監督が率いた公式戦19試合で18勝1敗。ブンデスリーガでは2位レヴァークーゼンに16ポイント差をつけるなど、独走状態にある。フランス代表FWフランク・リベリーや元オランダ代表FWアリエン・ロッベンといった主力選手たちからの信頼も厚く、カール・ハインツ・ルンメニゲCEOはすでに、ハインケス氏を来シーズン以降も続投させる考えを示唆していた。
そして今回、デュッセルドルフで開催されたイベントに参加したウリ・ヘーネス会長も、ハインケス監督の慰留に全力を挙げると明言。「もう一年、我々のもとに残ってくれるよう、うまく彼を説得できることを願っている。この件に関して“プランB”は存在しない」と語り、今後の監督人事についてはハインケス氏の続投を最優先事項とする考えであることを明かした。
不振に陥っていたバイエルンを“V字回復”に導いたハインケス監督。今年5月には73歳の誕生日を迎えることもあって年齢面での不安を指摘する声もあるが、手腕に衰えは見られない。来シーズンも引き続きバイエルンを指揮することになるのか、去就に注目が集まりそうだ。
(記事/Footmedia)
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