約5カ月ぶりにゴールを決め、デュッセルドルフを連敗の危機から救ったFW宇佐美貴史。このゴールの裏には、脳震とうで欠場した同僚の日本代表MF原口元気から託された思いもあったようだ。同日のドイツ紙『ビルト』が伝えた。
デュッセルドルフは17日に行われたブンデスリーガ2部第23節でグロイター・フュルトと対戦。開始10分に先制されたが、60分に途中出場した宇佐美が76分に同点ゴールを決めて、1-1の引き分けに持ち込んだ。
「まだ、時々めまいがします」と話していた原口は同試合も欠場したものの、ポジション争いのライバルでもある宇佐美にはゴールを期待していたという。「僕の代わりにゴールを決めないと!」とハッパを掛けていたようだ。
一方、宇佐美は試合前に「全力で練習に取り組んでいました。アグレッシブで、集中してトレーニングができました」と手応えを話しており、その感触どおりの活躍で同僚の期待にも応えてみせた。同じチームで切磋琢磨している様子が伺える両日本人選手。クラブ念願の1部昇格に向けて、彼らの活躍が原動力となりそうだ。