ハインケス監督が推す後任候補とは… [写真]=Getty Images
今シーズン限りの契約でバイエルンを率いるユップ・ハインケス監督にとって、すでに自身にとっては納得の後任候補がいるようだ。3月7日付のドイツ誌『シュポルト・ビルト』が同監督とのインタビューを伝えた。
自身も42歳で初めてバイエルンを指揮したときに「過ちを犯した」と反省するハインケス監督は、バイエルンの監督の条件として主に、「ドイツ語圏の監督であること」、「経験」、「監督としての能力」、そして「注目度が高いバイエルンで、常に何かしらの問題が起きてもうまく受け流せる落ち着き」を挙げており、噂されている後任候補たちに関する質問に、それぞれ答えた。
■トーマス・トゥヘル監督(フリー)
「彼をとても高く評価している。マインツのユースチームをドイツのトップチームにまで引き上げたのも彼だ。ユースでの指導経験は、成功へ通じる道なんだ。どんな言葉をかければいいのか、選手や人々との関わり合い方も学ぶことが出来る。ドルトムントでは現代サッカーに必要な要素を全て備えた素晴らしいサッカーをしていた。彼の率いるドルトムントを見るのは本当に楽しかったよ。だから、彼は本当に良い監督だと評価しているんだ」
■ラルフ・ハーゼンヒュットル監督(ライプツィヒ)
「ライプツィヒは素晴らしい組織運営を行っている。だが、チャンピオンズリーグに初めて参加して、欧州中から次々と選手にオファーが舞い込むような状況になってしまった。今の状態での仕事は簡単なものではないよ。それに、トレーニングの負荷の調整やローテーションといったものも、まずは実際に体験して学んでみないといけない。『経験が必要だ』というのはこういうことだよ。彼もビッククラブで仕事を出来るだけの能力を備えているが、まずは実際にビッククラブでの仕事に慣れないといけない」
■ニコ・コヴァチ監督(フランクフルト)
「ニコはバイエルンでプレーした経験もあって、クラブのことをよく知っている。でも、それも彼がフランクフルトで欧州の舞台を戦って経験を積んでから活きるものだろう」
■ユルゲン・クロップ監督(リヴァプール)
「期待値が高く、多くの批評家も抱えているリヴァプールで素晴らしい仕事をしている。多くのことに変化をもたらし、クラブを成功の流れに乗せた。リヴァプールで発揮している手腕は、情熱とパワーにも合致している」
■ユリアン・ナーゲルスマン監督(ホッフェンハイム)
「間違いなく、監督として巨大な才能を持っている。だが、彼はまだ30歳だ。まだまだ学ばないといけないことがあるはずだよ」
ドイツ最大のスポーツメディアである『ビルト』で、自身の後継者を堂々と“推薦”したハインケス監督。経営陣はこの意図を汲んで動くのか、それとも別のプランを持っているのか…。クラブ内部でもカール・ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)とウリ・ヘーネス会長が別々に後任探しに動いていることも伝えられており、シーズン終了までこの話題は続きそうだ。
By サッカーキング編集部
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