フランクフルトでプレーする日本代表MF長谷部誠 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第30節が13日から16日にかけてドイツ各地で行われ、日本代表MF長谷部誠が所属する5位フランクフルトは勝ち点「2」差の4位につけていたレヴァークーゼンとの直接対決に臨んだが、1-4の大敗を喫した。
ニコ・コヴァチ監督のバイエルン新指揮官就任問題で揺れる中で7位に後退し、欧州カップ戦出場権内から転落する手痛い一敗となったが、地元紙『Frankfurter Rundschau』は、4失点の責任を長谷部に求めることはなく、逆にチームトップの評価を与えた。寸評では「ゲームを理解し、チーム最多のボールタッチ数をマークし、パス成功率も素晴らしい数字を残した。ディフェンスラインの頼れる男であることは変わらない」と称賛の言葉を並べ、その信頼が揺るがぬものであることを伝えている。
前節16試合ぶりの勝利で最下位から脱出したハンブルガーSV(HSV)は、ホッフェンハイムに0-2で完敗を喫した。日本代表DF酒井高徳とFW伊藤達哉はそろってフル出場し、伊藤は地元紙からも一定の評価を得るパフォーマンスを出したが、チームの危機的状況を救うには至らなかった。
日本代表FW大迫勇也の所属する最下位ケルンはヘルタ・ベルリンに1-2の逆転負け。HSVと同じく、いよいよ残留が厳しくなってきた。大迫はフル出場したが存在感を発揮できず、地元紙は酷評が並んだ。
各選手の採点と寸評は以下の通り。(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)
■長谷部誠
対レヴァークーゼン(4-1)●フル出場
『Frankfurter Rundschau』紙
採点:「Ganz Okay」(十分合格/3点相当)
寸評:「長い時間帯に渡っていい動きをしていた。ゲームを理解し、チーム最多のボールタッチ数(91回)をマークし、パス75本中70本を通し、パス成功率も素晴らしい数字を残した。後半は守備崩壊を食い止められず、彼自身コントロールを失ったが、それでもディフェンスラインの頼れる男であることは変わらない」
■酒井高徳
対ホッフェンハイム(2-0)●フル出場
『Hamburger Morgenpost』紙
採点:「5」
寸評:「全てが悪かったわけではない。シュートも5本放った。しかし、2失点目は間違いなく彼の責任であり、結果的にそれが勝敗を決めてしまった」
■伊藤達哉
対ホッフェンハイム(2-0)●フル出場
『Hamburger Morgenpost』紙
採点:「3」
寸評:「攻撃で数多くのチャンスを作り、手を尽くしていた。しかしペナルティエリア内でパスの受け手がおらず苦戦した」
■大迫勇也
対ヘルタ(2-1)●フル出場
『Koelner Stadt-Anzeiger』紙
採点:「4.5」
寸評:「12分のヘディングシュートは惜しかったが、その後は相手に脅威を与えられずほぼ消えていた」
『EXPRESS』
採点:「5」
寸評:「体の使い方、競り合いでの動きともに見過ごせないものがあり、目的の分からないプレーがあまりにも多かった」
By サッカーキング編集部
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