約2カ月半ぶりにベンチ入した香川真司。笑顔と元気な姿を見せた [写真]=Bongarts/Getty Images
MF香川真司が約2カ月半ぶりに帰ってきた。ドルトムントは29日に行われたブンデスリーガ第32節でブレーメンと対戦し、1-1で引き分けた。負傷離脱が続いていた香川は公式戦14試合ぶりにメンバー復帰を果たしたが、この日は出番なしで終わった。
香川はベンチスタートとなったが、ウォームアップ中に誰よりも入念に体を動かし、出場への意欲をアピールしているようだった。だが、1-1の状況で指揮官から声がかかったのはドイツ代表MFアンドレ・シュールレと、1月27日以来の復帰となったウクライナ代表FWアンドリー・ヤルモレンコのみ。交代枠1枚が残されたまま、スコアに動きもなく試合終了となった。
出番がなかったことに悔しさもあったのだろう。香川は試合後、言葉は少なかったものの、「久々にいい雰囲気を味わえたので、次出られるように頑張ります」と5月5日の次節マインツ戦に向けて切り替えた。ドルトムントの背番号23が間もなくピッチに戻ってくる。
香川は2月10日の第22節ハンブルガーSV戦で左足首を痛めて負傷交代。2〜3週間の離脱という当初の見込みより長引いてしまい、3月の欧州遠征での日本代表復帰も叶わなかった。3月11日の第26節フランクフルト戦をスタンド観戦した後には、「復帰の段階でちょっと炎症があって、痛みがなかなか減らなかった。しっかり治して4月中に復帰できたらいいと思います」と説明していた。
その1カ月後の4月10日にランニングを再開し、同19日にはチーム練習に合流した。21日の前節レヴァークーゼン戦は欠場したが、今シーズン残り3試合となった今節でベンチ復帰を果たした。
By 湊昂大