ブンデスリーガ前半戦ベストイレブンが選出 [写真]=Getty Images
12月22日から23日にかけて行われた第17節をもって、2018-19シーズンのブンデスリーガ前半戦が終了した。
前人未踏の7連覇を狙うバイエルンはスタートダッシュに失敗し、2位で折り返し。代わって首位に立ったのはドルトムントだった。第16節のデュッセルドルフ戦で今季初黒星を喫したものの、前半戦を終えてわずか1敗。クラブ史上2番目の好成績で冬の休暇に入った。
さらにボルシアMGの躍進など、様々なトピックスがあったブンデスリーガ。イギリスのサッカーサイト『Squawka』は、各チームから最大3名までという条件つきで「前半戦ベストイレブン」を選出。これまでに輝きを放った選手たちを紹介している。
写真=Getty Images
▼GK
ペーテル・グラーチ(ライプツィヒ/ハンガリー代表)
今季成績:17試合出場(先発17)/0得点0アシスト
背番号1を託された今季も抜群の安定感を披露。開幕17試合で17失点と、リーグ最少失点を誇るライプツィヒを最後尾から支えた。1試合平均セーブ数は3.1回を記録。的確な判断と正確な技術でピンチを防ぎ、4位での折り返しに貢献した。
▼DF
ジョシュア・キミッヒ(バイエルン/ドイツ代表)
今季成績:17試合出場(先発17)/1得点7アシスト
苦しい序盤戦を過ごしたバイエルンにおいて孤軍奮闘。成功率90%を超えるパスで決定機を演出すると、チーム最多の7アシストを記録した。今季も右サイドバックのレギュラーとして開幕を迎えたが、12月以降は中盤センターでの起用が増加。本来得意とするポジションで輝きを放った。
ニコ・エルヴェディ(ボルシアMG/スイス代表)
今季成績:14試合出場(先発)/1得点0アシスト
前半戦を3位で折り返したボルシアMGの守備のリーダーとして君臨。クリア数は1試合平均4.6回と、チームで2番目の成績を誇る。11月には、ベルギーと対戦したUEFAネーションズリーグで1ゴールをマーク。ロシアW杯3位の相手を下し、母国スイスの準決勝進出に貢献した。
イブライマ・コナテ(ライプツィヒ/U-20フランス代表)
今季成績:13試合出場(先発12)/0得点0アシスト
19歳の若きフランス人DFが、ライプツィヒ加入2年目で大ブレイク。ここまで空中戦に敗れたのは60回中16回だけ。193センチの長身を生かした守備で最終ラインに不可欠な選手となった。1歳年上の同胞DFダヨ・ウパメカノと形成するセンターバックコンビは、リーグNo.1とも言われる。
ジェローム・ルシヨン(ヴォルフスブルク/フランス)
今季成績:15試合出場(先発15)/1得点1アシスト
今夏、モンペリエからヴォルフスブルクに加入すると、左サイドバックのレギュラーポジションを奪取。堅実な守備はもちろんのこと、積極的な仕掛けでサイド攻撃に厚みを加えている。1試合平均のドリブル成功数はチームトップの1.7回。独力で突破できるとあって、フランス代表入りもささやかれている。
▼MF
チアゴ・アルカンタラ(バイエルン/スペイン代表)
今季成績:14試合出場(先発11)/1得点1アシスト
11月は負傷離脱を余儀なくされたが、ピッチに立ったときには絶大な存在感を発揮した。パスとドリブルの成功率はいずれも90%を上回り、1対1の勝率も94%を記録。彼が攻撃のタクトを振るったことで、バイエルンは2位で前半戦を折り返すことができたとも言える。
ケレム・デミルバイ(ホッフェンハイム/ドイツ代表)
今季成績:11試合出場(先発9)/2得点2アシスト
昨季に負った足首の負傷により、リーグ開幕5試合を欠場したが、9月中旬の復帰以降は“10番”に相応しいパフォーマンスを披露した。前半戦を終えて、チャンス創出数(36)はチームトップ。1試合平均値(3.3)に至ってはリーグNo.1だった。リヴァプールが冬の移籍市場で獲得を狙っている位との噂もあり、休暇中もその動向から目が離せない。
ジェイドン・サンチョ(ドルトムント/イングランド代表)
今季成績:17試合出場(先発10)/6得点・7アシスト
今季がプロ2年目。しかも、18歳の青年が成し遂げたと考えれば、驚異的と言うしかないだろう。開幕から全17試合に出場し、78.8分につき1ゴールの割合で得点に関与。1対1の勝利数は、リーグ最多の41回を数える。今秋イングランド代表デビューを飾り、11月には母国への凱旋帰国を果たした。
マルコ・ロイス(ドルトムント/ドイツ代表)
今季成績:17試合出場(先発17)/11得点・5アシスト
昨季は1シーズンを通じて7得点に終わっていた男が、今季は前半戦だけで二桁得点を達成。さらに5アシストを記録するなど、完全復活を遂げた。王座奪還に向けては、新キャプテンの重責を担うこの男のさらなる活躍が欠かせない。
トルガン・アザール(ボルシアMG/ベルギー代表)
今季成績:17試合出場(先発17)/9得点・6アシスト
開幕17試合で9得点6アシストを記録し、チーム総得点の42%に関与。プレミアリーグで活躍する兄エデン・アザール(チェルシー)にも負けない好パフォーマンスを披露している。リーグが異なるため単純比較はできないが、シーズンが終わった時点での兄弟の成績を見比べてみるのを面白い。
▼FW
セバスティアン・ハラー(フランクフルト/フランス)
今季成績:17試合出場(先発15)/9得点・8アシスト
ここまで9得点はリーグ6位タイ。8アシストはリーグ1位。ゴールに関与した回数(17)はロイス(16)を上回るリーグ単独トップ。先発出場が15試合であることを考えると、驚くべき数字だろう。冬の移籍も噂されているが、ルカ・ヨビッチ、アンテ・レビッチと組む前線トリオをまだ見続けたいと願うファンは少なくないはずだ。
▼スーパーサブ
パコ・アルカセル(ドルトムント/スペイン代表)
今季成績:12試合出場(先発5)/12得点・0アシスト
世の中には“嘘のような本当の話”がいくつもあるが、パコ・アルカセルの前半戦も信じられないものだった。503分の出場時間でリーグ最多タイの12ゴールをマーク。さらに、そのうち10ゴールは途中出場から決めてみせた。入団から3カ月後には買い取りオプションが行使され、完全移籍が成立。来年はどんなサプライズを提供してくれるのだろうか。
(記事/Footmedia)
By Footmedia