ハノーファーの10番を背負う原口元気。残留に向けてチームけん引を誓った [写真]=Getty Images
残留争いの真っ只中にいるハノーファーの日本代表MF原口元気が、地元紙のインタビューで自身の心境を語った。ドイツ紙の『ハノーファー・アルゲマイネ』や『ノイエ・プレッセ』が2月6日に報じた。
ドイツ国内でも報じられていたアジア杯決勝での敗退について聞かれると、「日本がアジアで1番にならなければいけませんでした。僕らは準決勝のイラン戦で勝利し自信を持ちすぎていました。アジア王者が目標だったので、僕らにとって2位は明らかな敗北です」と振り返り、「しかし、切り替えなければなりません。決勝で敗れた悔しさや怒りを、チームのためにポジティブな力に変えていきたいです」と前向きに話した。
アジア杯でチームを離れている間に、監督交代という大きな動きもあったが、同僚のFW浅野拓磨から常に連絡を受けていたという。「自分がどこにいようと、監督交代はいつだって気分の良いものではありません。選手としても、この状況に対する責任は感じています」。新たに就任したトーマス・ドル監督については、「感情面でポジティブなものをすぐに感じましたし、チームを助けたいという意志も感じました」と印象を口にした。
最下位に沈むハノーファーは、ここ9試合未勝利(2分7敗)と残留に向けて厳しい戦いが続いている。「シーズン後半戦は僕自身のプレーでチームを助けなければならない」と意気込む原口の頭には、同じくハノーファーで10番を背負ったMF清武弘嗣(現セレッソ大阪)の存在があるようだ。「ハノーファーで以前プレーした日本人選手の清武弘嗣のことが頭にあります。彼は先頭に立ってチームを引っ張っていました。それは、このチームでの僕自身の役割であり、義務であると思っています」。
また、ベジクタシュに移籍したMF香川真司がハノーファーに来る可能性もあったことについても質問が飛ぶと、「彼は最高の日本人選手です。以前のフォームに戻れば、日本代表に復帰すると思いますし、そうなればとても大きな役割を果たすと思います」と自身の考えを話した。
ハノーファーは次節、9日に17位のニュルンベルクと残留争い直接対決を控えている。
By サッカーキング編集部
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