[写真]=Getty Images
2018-19シーズンに活躍した若手選手を全10回に分けて取り上げる「ブンデスリーガ版ヤングスター特集企画」。第9回はブレーメンで躍動したコソボ代表MFミロト・ラシカを紹介する。
[プロフィール]
ミロト・ラシカ(Milot RASHICA)
生年月日:1996年6月28日(22歳)
出身地:ヴシュトリ(コソボ)
所属:ブレーメン
ポジション:ウイング、セカンドトップ
背番号:11
利き足:右足
A代表歴:20試合2得点(コソボ代表)
ドイツの水に慣れるまで要した時間はちょうど1年ほど。2018年1月末にブレーメンに加入したドリブラーが、今シーズンの後半戦にサンチョに匹敵する輝きを放った。第18節以降に8ゴール・4アシストを決め、DFBポカール準決勝ではバイエルンの守備陣を切り裂くドリブル突破から1ゴール・1アシスト。同準々決勝のシャルケ戦でペナルティーエリア外から叩き込んだドライブシュートも強烈な印象に残る。
最大の武器は右足の正確なキックと非常にスピーディーかつ小回りが利くドリブルだ。ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督は「ミロトの右足はデンジャラスな武器だね。ドリブルの際は小さな身体とスピードが彼を止めるのを難しくしている。いつでも個の力で違いを作り出せる稀有な選手だ」と太鼓判を押す。
まだビッグクラブ行きの噂は浮上していないが、スピードのある若手を好んで獲得するRBライプツィヒが獲得の可能性を探っているようだ。惜しくもヨーロッパリーグ行きを逃したブレーメンに残留するのか、それとも新たなチャレンジを望むのか。ステップアップするには十分なインパクトを残したのは間違いない。
文=遠藤孝輔