マスクなしの散髪で罰金処分を科されたサンチョ [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツフットボールリーグ(DFL)は5日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための衛生規定に違反したとして、ドルトムントに所属するイングランド代表MFジェイドン・サンチョとスイス代表DFマヌエル・アカンジに対する罰金処分を発表した。
サンチョとアカンジは、マスク着用などの感染予防策を行わずに散髪を受けていたようで、その様子がSNSに掲載されて物議を醸し、14日間の隔離を義務付けられる可能性も報じられていた。
DFLは、自宅に美容師を呼んで予防策なしに散髪を受けた両選手に対し、一般的な感染予防措置やリーグのプロトコルに違反したとして罰金処分を言い渡した。罰金額は明かされていない。
DFLは声明で、「プロサッカー選手でも散髪が必要なのは間違いない。しかし現在はプロトコルにしたがって行わなければいけない」と記し、「“組織的な過失”が明らかではないため、クラブへの罰則はありません」と選手個人への処分だと説明している。
サンチョは、この処分の発表を受けて自身のツイッターで「マジで冗談だろ、DFL!」と批判。だが、ツイートはその後、削除されている。
なお、サンチョとアカンジ以外にも、ベルギー代表のMFトルガン・アザールとMFアクセル・ヴィツェル、ポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロ、U-21フランス代表DFダン・アクセル・ザガドゥの4名が同じ美容師に散髪をしてもらったようだが、DFLからの処分はなかった。ドイツ紙『ビルト』によると、明らかに感染予防策が行われていなかったのはサンチョとアカンジのみで、その他の4名については写真ではっきりと違反が確認できなかったため、お咎めなしだったようだ。
ドルトムントのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるミヒャエル・ツォルク氏は4日にオンライン記者会見で、サンチョらの行動について「彼らはもう少し懸命な判断を下すべきだった。しかし、我々は関係者全員に話を聞き、すべての衛生ガイドラインが守られていることを確認している。彼らは写真を撮る時だけマスクを外していたんだ。だが、もちろん起こってはならないことだ」と話していた。
By サッカーキング編集部
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