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サンチョ、デンベレの名も…ドルトムントにおける10代選手の移籍金ランキングトップ10

2020.07.22

10代でドルトムントにやってきた選手たち [写真]=Getty Images

 ドルトムントは20日、チャンピオンシップ(イングランド2部)のバーミンガムに所属するU-17イングランド代表MFジュード・ベリンガムの獲得を発表した。

 ベリンガムはバーミンガムの下部組織出身で、先月29日に誕生日を迎えたばかりの17歳。昨年8月に16歳38日でトップチームデビューを飾って以降、レギュラーとして活躍し、将来を嘱望される逸材だ。同選手を巡ってはチェルシーやレアル・マドリード、バイエルン、マンチェスター・Uなど多くのビッグクラブが注目するなか、ドルトムントが“一本釣り”に成功した。

 移籍情報サイト『transfermarkt』によれば、移籍金は2300万ユーロ(約28億円)。10代選手としてはドルトムントのクラブ史上最高額であり、それだけ期待も大きい。

 では、ドルトムントが過去に獲得した10代選手はどんなキャリアを歩んだのか。今回は『transfermarkt』による10代選手の移籍金ランキングトップ10をもとに、各プレーヤーの活躍度を振り返る。

※カッコ内は(国籍/ポジション/現在の年齢)
※日本円は7月22日のレートで換算

▼10位  
レオナルド・ビッテンコート(ドイツ/MF/26歳)

移籍金:270万ユーロ(約3億3000万円)
移籍元:エネルギー・コットブス(2012年夏/当時18歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:5試合出場1ゴール

2012年のシャルケ戦でフクス(右)と競り合うビッテンコート [写真]=Getty Images


 第10位にランクインしたのは、今季ブレーメンで大迫勇也のチームメイトだったビッテンコート。2012年に18歳でエネルギー・コットブスからドルトムント入りを果たすも、ブンデスリーガでは5試合の出場にとどまり、翌年夏に加入時とほぼ同額の280万ユーロでハノーファーへと売却された。今季はホッフェンハイムからのレンタルでブレーメンに在籍し、1部残留を果たしたことで完全移籍が決まった。

▼9位  
セルヒオ・ゴメス(スペイン/MF/19歳)

移籍金:300万ユーロ(約3億7000万円)
移籍元:バルセロナ(2018年冬/当時17歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:2試合出場0ゴール

[写真]=Getty Images


 バルセロナのカンテラ育ちで、2017年のU-17W杯準優勝メンバー。決勝ではフィル・フォーデン擁するイングランド代表に2-5の敗戦を喫するも、スペイン代表の全得点を挙げるなど存在感を示した。同大会の活躍が認められて、2018年1月にドルトムント入り。数か月後には17歳でブンデスリーガデビューを飾った。今季は武者修行のためスペイン2部のウエスカにレンタル移籍。36試合でピッチに立ち、岡崎慎司と共にリーグ制覇と1部昇格に貢献している。今後はドルトムントの主軸として活躍することが期待されている。

▼8位  
ネヴェン・スボティッチ(セルビア/DF/31歳)

移籍金:450万ユーロ(約5億5000万円)
移籍元:マインツ(2008年夏/当時19歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:196試合出場15ゴール

[写真]=Getty Images


 8位に入ったのはスボティッチ。当時19歳の2008年にユルゲン・クロップ監督と共にマインツからドルトムント入りを果たすと、恩師のもとでレギュラーの座を掴み、2010-11シーズンからのブンデスリーガ2連覇などに貢献した。2018年に退団が決まった際には、スポーツディレクター(SD)のミヒャエル・ツォルク氏から「クラブの黄金期の象徴」とのコメントを貰うなど、レジェンド級の扱いを受けている。

▼7位  
ジェイドン・サンチョ(イングランド/MF/20歳)

移籍金:784万ユーロ(約10億円)
移籍元:マンチェスター・C(2017年夏/当時17歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:78試合出場30ゴール

[写真]=Getty Images


 ドルトムントが近年獲得した10代選手で最も大きな成功を収めた選手だろう。2017年の加入時に支払われた移籍金は約10億円。それが今では、150億円以上の値がつくプレーヤーとなった。同世代のイングランド人選手たちに与えた影響も大きく、今回、サンチョと同じ17歳でドルトムント入りを果たしたベリンガムも“先輩”の成功が移籍の決め手になったとされる。

▼6位  
アレクサンデル・イサク(スウェーデン/FW/20歳)

移籍金:860万ユーロ(約11億円)
移籍元:AIKソルナ(2017年冬/当時17歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:5試合出場0ゴール

[写真]=Getty Images


 サンチョの約半年前に、17歳でドルトムント入りしたのがイサク。“ズラタン・イブラヒモヴィッチ2世”として鳴り物入りで加入したものの、ドイツでは公式戦1ゴールを記録するにとどまった。それでも、今季移籍したレアル・ソシエダで大ブレイク。レアル・マドリードとバルセロナの2強相手を相手にゴールを叩き込んだ。ドルトムントは売却の際に買い戻し条項を盛り込んでいるようだが、イサクは「僕の未来にドルトムントはない」と復帰を否定している。

▼5位  
エムレ・モル(トルコ/MF/22歳)

移籍金:975万ユーロ(約12億円)
移籍元:ノアシェラン(2016年夏/当時18歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:12試合出場1ゴール

[写真]=Getty Images


 左利きのドリブラーで、“トルコのメッシ”と呼ばれるモル。18歳でドルトムントに引き抜かれ、背番号「9」を託されたが、ピッチ上では独りよがりのプレーを連発。素行にも問題があったと報じられ、在籍1年でセルタに放出された。唯一ドルトムントに貢献したことと言えば、獲得時を上回る1300万ユーロの移籍金を残していったことぐらいか。

▼4位  
ウスマン・デンベレ(フランス/FW/23歳)

移籍金:1500万ユーロ(約18億円)
移籍元:レンヌ(2016年夏/当時19歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:32試合出場6ゴール

[写真]=Getty Images


 デンベレは2016年に移籍金1500万ユーロでドルトムントに加入。1年目からリーグ戦で6ゴール12アシストを記録し、DFBポカール優勝にも貢献した。この活躍が認められ、翌年夏に移籍金1億3800万ユーロでバルセロナへとステップアップ。練習ボイコットという強弁手段を使って移籍したことは決して褒められたものではないが、在籍1年間で1億2300万ユーロもの利益をクラブにもたらした。

▼3位  
レオナルド・バレルディ(アルゼンチン/DF/21歳)

移籍金:1550万ユーロ(約19億円)
移籍元:ボカ・ジュニオルス(2019年冬/当時19歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:7試合出場0ゴール

[写真]=Getty Images


 10代のDFとしては、史上最高額の移籍金でドルトムント入りを果たしたバレルディ。昨年12月にブンデスリーガデビューを果たし、今年5月のリーグ再開後は6試合でピッチに立った。だが大半は途中出場ばかりだったため、より多くの出番を求めて移籍を直訴。今月21日にマルセイユへのレンタル移籍が発表された。

▼2位  
アーリング・ハーランド(ノルウェー/FW/20歳)

移籍金:2000万ユーロ(約25億円)
移籍元:ザルツブルク(2020年冬/当時19歳)
ドルトムントでのリーグ戦成績:15試合出場13ゴール

[写真]=Getty Images


 今季の欧州サッカー界に旋風を巻き起こしたハーランドが2位にランクインした。今年1月にザルツブルクから加わると、ブンデスリーガ出場15試合で13ゴールをマーク。シーズン途中の加入ながら、リーグの得点ランク6位タイに食い込んだ。来季は“9番”を背負うことが発表され、真のエースとしての活躍が期待される。

▼1位  
ジュード・ベリンガム(イングランド/MF/17歳)

移籍金:2300万ユーロ(約28億円)
移籍元:バーミンガム(2020年夏)

[写真]=Getty Images


 ドルトムント史上、最も高額な移籍金が支払われたティーネイジャーに。同じく17歳でイングランドから海を渡ったサンチョの移籍金(784万ユーロ)とは、約3倍の金額差がある。ツォルクSDは「トップチームの即戦力として考えている」と話すが、大きな重圧を背負うことにもなるだろう。異国の地で成功を収められるのか、今後に注目だ。

(記事/Footmedia

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By Footmedia

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