レヴァークーゼンのベンダー兄弟が現役引退へ [写真]=Getty Images
レヴァークーゼンに所属する元ドイツ代表のDFラース・ベンダーとDFスヴェン・ベンダーが21日、今シーズン限りでの現役引退を表明した。
双子のベンダー兄弟は、クラブ公式サイトを通じて共同声明を発表し、今シーズン限りで切れる契約を更新せず、来夏に現役を引退することを報告した。
「僕らの将来について熟考して数々のシナリオを考えた結果、僕らはレヴァークーゼンでの旅を続けないという結論に至りました。適切な時期にこの決断をクラブに伝える責任があると感じました。これまでレヴァークーゼンの経営陣とは誠実かつフェアで、理解ある関係を築いてきたので、この決断は簡単なものではありませんでした。クラブには計画を立てる時間ができるため、それが僕らにとって重要なことでした」
「結局のところ、この決断はクラブに関するものではなく、僕らの身体と家族のためでした。来季も高いレベルでプレーすることは難しいと感じていました。僕らを知っている人なら理解してくれると思いますが、僕らは毎日100パーセントで取り組んできました。それは僕らにとって練習でも試合でも基本的なことでした。しかし、残念ながら、年々増える痛みや身体的な問題によって、高いレベルで継続的にプレーすることがますます難しくなってきました」
来年4月に32歳となるベンダー兄弟は1860ミュンヘンの下部組織出身で、ともに2006年にデビュー。兄のラースは2009年夏にレヴァークーゼンに移籍し、2015年から今年9月までキャプテンを務め、これまで公式戦337試合出場、26得点を記録。在籍12年目の今シーズンは公式戦15試合に出場し1ゴールを挙げているが、直近2試合は太ももの負傷で欠場している。
長年クラブに貢献してきたラースは、「クラブとここにいるすべての素晴らしい人たちを大切にし愛することを学んだんだ。残りの時間とすべての瞬間を楽しむよ。レヴァークーゼンの歴史の一部になれたことを誇りに思っている」とコメントした。
弟のスヴェンは2009年夏にドルトムントに移籍し、香川真司とも共演。在籍8シーズンで公式戦224試合に出場し、ブンデスリーガ連覇や2度のDFBポカール優勝に貢献した。2017年夏にレヴァークーゼンに移籍し、8年ぶりに兄ラースとの共演が実現。これまで公式戦123試合に出場し、6ゴールを記録。今シーズンは公式戦10試合に出場しているが、現在はひざの負傷で離脱している。
両選手とも2011年にドイツ代表でデビューを飾り、ラースは通算19試合出場4ゴールを記録し、スヴェンは通算7試合に出場。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでは2人ともオーバーエージ枠で参加し、銀メダルに貢献した。
レヴァークーゼンは今シーズンのブンデスリーガで開幕12試合無敗を誇り、19日の第13節でバイエルンに逆転負けを喫して初黒星を喫しものの、現在2位につけている。両選手は「僕らの大きな目標を達成してシーズンを締めくくり、レヴァークーゼンでの輝かしい最終章を刻むために、僕らはもちろん全力を尽くすよ」と有終の美に向けて意気込んだ。
By サッカーキング編集部
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