2010年〜2017年までシャルケでプレーしたフンテラール [写真]=Getty Images
低迷に陥っているシャルケに、かつてのエースが復帰する可能性があるようだ。アヤックスに所属する元オランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールの獲得を狙っているという。ドイツの『ビルト』紙や『kicker』誌が14日に報じた。
昨シーズンから低迷が続くシャルケ。昨年1月17日のブンデスリーガ第18節でボルシアMGに勝ったのを最後に約1年も白星から遠ざかる苦境に立たされていた。それでも、今年1月9日の前節ではホッフェンハイムに4-0で快勝し、リーグ戦31試合ぶりの勝利。リーグ戦未勝利の不名誉な記録にあと1試合のところで、なんとか白星を手にしていた。
今シーズン初勝利で最下位は脱出したものの、今後も残留に向けて厳しい戦いが予想される。そこでシャルケは元エースに白羽の矢を立てたようだ。現在37歳のフンテラールは昨年12月に今シーズン限りでの現役引退を表明。それでも、今月14日に行われたエールディヴィジ第16節のトゥウェンテ戦では89分に途中出場すると、2分間で2ゴールを挙げる圧巻の活躍で勝利に貢献しており、今でも抜群の得点力は健在だ。
また、フンテラール自身もトゥウェンテ戦後、大手メディア『ESPN』のインタビューでシャルケからの打診を認めている。「シャルケからは連絡が来て、アヤックスとはすでに話し合っている。僕にとって難しい選択だ。アヤックスでも長い間プレーしてきた。アヤックスもシャルケも僕が最も大切にしているクラブだ。シャルケは今、少しトラブルに直面している。どちらかというと感情の問題だ。アヤックスは安定しているから、タイトル争いや欧州カップ戦を戦ってキャリアを終えるのもいいだろう」
なお、シャルケはホッフェンハイム戦前にアーセナルからのレンタル移籍でボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFセアド・コラシナツが3年半ぶりに復帰。同試合では、いきなりキャプテンマークを巻いてフル出場し、勝利に貢献していた。フンテラールも同じく3年半ぶりのカムバックを果たし、スパイクを脱ぐ前に古巣の救世主となるのだろうか。
フンテラールは2002年にPSVでプロデビューを果たし、アヤックス、レアル・マドリード、ミランなどを経て、内田篤人氏と同じ2010年夏にシャルケに加入した。シャルケでは7シーズンで公式戦240試合に出場し、126ゴールを記録。加入初年度の10-11シーズンにはDFBポカール決勝で2ゴールを決めて優勝に貢献し、11-12シーズンにはブンデスリーガで29ゴールを記録して得点王に輝いた。2017年に夏古巣のアヤックスに移籍し、今シーズンはこれまで公式戦14試合出場7ゴールを記録している。
By サッカーキング編集部
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