シャルケに復帰したフンテラール [写真]=Getty Images
MF堂安律が所属するビーレフェルトのサミル・アラビTD(テクニカル・ディレクター)が、シャルケへの痛烈な皮肉を放った。19日にクラブ公式Twitterが伝えた。
シャルケは昨シーズン途中から低迷に陥っており、昨年1月17日のブンデスリーガ第18節でボルシアMGに勝ったのを最後に、約1年白星から遠ざかっていた。第15節ホッフェンハイム戦でリーグ戦31試合ぶりの勝利を収めたものの、翌節はフランクフルトに1-3で敗れて再び最下位に転落。現在、残留ボーダーラインの15位ビーレフェルトとは勝ち点差「7」が開いている。
30年ぶりの降格の危機に瀕するシャルケは19日、状況を打破する一手として、アヤックスから元オランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールを獲得。フンテラールは2010年夏から2017年夏にかけてもシャルケでプレーし、公式戦通算240試合で126ゴールを記録していた。38歳は今季限りでの現役引退を発表していたが、今シーズン終了までの契約で古巣を救う大仕事に挑むことになった。
そんななか、会見に出席したビーレフェルトのアラビTDは、残留を争うライバルの補強に言及。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFセアド・コラシナツ(アーセナルからの期限付き移籍)に続いてOBを呼び戻したシャルケの戦略について、自軍のプランとは異なることを皮肉を交えて強調した。
「もちろん、私たちはリーグの状況がどうなっているかを見ているよ。だが、私たちはブルーノ・ラッバディアやシュテファン・クルツといったOBとは、まだ交渉を開始していない。現時点で発表できることは何もないので、忍耐強く待っていただきたい」
ちなみにラッバディア氏は現在54歳、クルツ氏は現在58歳で、ともに10数年以上前に現役を引退。現在、前者はヘルタ・ベルリン、後者はU-21ドイツ代表で監督を務めている。両名を引き合いに出したアラビTDの発言は、“OB頼み”の補強策を暗に否定したとも取れるが、フンテラールは活躍で見返すことができるだろうか。
By サッカーキング編集部
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