逮捕されたクチュコヴィッチ(写真は2014年) [写真]=Getty Images
元U-21ドイツ代表FWムスタファ・クチュコヴィッチ氏が大規模な薬物密売の容疑で逮捕されたようだ。26日、ドイツ紙『ビルト』などが報じた。
クチュコヴィッチ氏はここ数カ月、携帯電話を盗聴されるなど現地当局にマークされており、24日にゲルゼンキルヘンで逮捕された。クチュコヴィッチ氏と29歳の共犯者は、昨年の4月と5月だけでも227キログラムのマリファナ、31キログラムのハシシ、50キログラムのコカインを売ったとされており、『ビルト』は推定価格1000万ユーロ(約13億円)と伝えている。また、地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』によると、ハンブルクのアイムスビュッテル地区にあるアパートで行われた家宅捜索では、現金約2万ユーロ(約260万円)と海外のSIMカード数百枚が押収されたようだ。
クチュコヴィッチ氏は旧ユーゴスラビアの都市ノヴィ・グラド(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)出身の現在34歳。ドイツ移住後、シャルケやボーフムの下部組織を経て、2004年にハンブルガーSVでプロデビューを果たした。年代別のドイツ代表でもプレーするなど将来を嘱望されたストライカーだったが、ハンブルガーのトップチームではブレイクを果たせず2007年に退団。その後は1860ミュンヘンやグルノーブル(フランス)、スナユスケ(デンマーク)、コットブス、オリンピアコス・ニコシア(キプロス)、ハンザ・ロストックなど国内外のクラブを渡り歩き、2017年にドイツのアマチュアリーグで現役を引退した。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト