武闘派集団ヘタフェでプレーする久保建英 [写真]=Getty Images
リーガ・エスパニョーラ(ラ・リーガ)は、「1試合あたりの実質的なプレー時間」が5大リーグで最も少ないようだ。13日、スペイン紙『アス』が伝えた。
2020-21シーズンのラ・リーガは第30節を終えた時点で、1試合あたりの実質的なプレー時間の平均が「52分56秒」となっている。これはフルタイム90分のうち、フリーキックやスローイン、ゴールキックの準備、抗議、ゴールセレブレーション、交代などの要素によって約37分が失われていることを意味する。
今季ここまで、セリエAは平均57分、ブンデスリーガは平均56分35秒、プレミアリーグは平均56分24秒、リーグ・アンは平均55分59秒となっており、ラ・リーガは他リーグに比べて失われた時間がおよそ3分〜3分30秒も多い事になる。また、ラ・リーガの数字は5年連続で5大リーグ最低。他リーグの数字が5年前と比べてほとんど変化していないなか、ラ・リーガは5年前と比べて約1分30秒、実質的なプレー時間が減少している。そのため『アス』紙は、「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が悪化させたのは事実ではあるが、問題はそれ以前からある」と指摘している。
今季のラ・リーガで最も試合時間を有効に活用しているのはバルセロナで、1試合あたりの平均は59分45秒だ。レアル・マドリードが57分52秒で2番目に多く、3位はビジャレアル、4位がアトレティコ・マドリードとなっている。一方、実質的なプレー時間が最も短いのは、MF久保建英が所属するヘタフェで、平均は47分20秒。グラナダが48分38秒でワースト2位、アラベスが49分33秒でワースト3位につけている。ポゼッションが多くファウルが少ないチームは上位となりやすく、ポゼッションが少なくファウルが多いチームが下位になりやすい傾向にある。
試合別で見ると、最も実質的なプレー時間が長かったベスト3は、第18節オサスナvsレアル・マドリード(0-0)の66分56秒、第1節バルセロナvsエルチェ(3-0)の66分40秒、第2節セビージャvsエルチェ(2-0)の66分37秒となっている。ワースト3の試合には全てヘタフェが関与しており、第10節エイバルvsヘタフェ(0-0)の37分32秒、第26節バジャドリードvsヘタフェ(2-1)の38分9秒、第7節ヘタフェvsグラナダ(0-1)の39分28秒となっている。
なお、国際サッカー評議会(IFAB) による現行ルールでは、主審は「競技者の交代」、「負傷した競技者の負傷の程度の判断や競技のフィールドからの退出」「時間の浪費」「懲戒の罰則」、「『飲水』タイムや『クーリング』ブレークなど、競技会規定で認められる医療上の理由による停止」、「VARのチェックやレビューに関わる遅延」、「プレーの再開を著しく遅らせる行為を含む、その他の理由」で空費された時間からアディショナルタイムを取ることができる。
By サッカーキング編集部
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