バイエルンのルンメニゲCEO [写真]=Bongarts/Getty Images
バイエルンの最高経営責任者(CEO)を務めるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏が19日、公式声明で欧州スーパーリーグ(ESL)構想に反対の姿勢を示した。
ESLは18日にスペイン、イングランド、イタリアのトップリーグに所属する12のビッグクラブによって創設が発表された。同リーグは、UEFA(欧州サッカー連盟)が主催しているチャンピオンズリーグ(CL)などの既存大会に対抗するもの。12クラブは共同声明で、新型コロナウイルスの流行によって現在の欧州サッカーの財政的な不安定さが露呈したことを指摘しつつ、「欧州サッカー全体の利益のための価値やサポートを強化するために、戦略的なビジョンと持続可能な商業的アプローチが必要です」と説明した。
これに対して、UEFAやFIFA(国際サッカー連盟)、欧州各国のクラブが加盟する欧州クラブ協会(ECA)などは反発の姿勢を見せている。そんな中で、その立場に注目を集める昨季CL王者のバイエルンは、CLの改革を進めるUEFAを支持。ルンメニゲCEOは声明で「バイエルンはスーパーリーグ発足の計画に関与していません」とESL不参加の立場を示している。
「現在のサッカー界の構造は、信頼できる基盤の上に成り立っていると確信しています。バイエルンはCLの改革を歓迎しています。それが欧州サッカーの発展のための正しいステップと信じているからです。(CL改革の一つの)グループステージの変更は、大会の盛り上がりや感動を高めるものになるでしょう」
「スーパーリーグが新型コロナウイルス流行の影響による欧州各クラブの財政問題を解決するとは思いません。むしろ、コスト構造、特に選手の給料や代理人の報酬を収益に見合ったものにし、欧州サッカー全体をより合理的なものにするために、欧州のすべてのクラブが連帯して取り組んでいくべきだと思います」
By サッカーキング編集部
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