バイエルンの指揮官就任が報じられているナーゲルスマン監督(左)[写真]=Getty Images
現在ライプツィヒを率いるユリアン・ナーゲルスマン監督が、バイエルンの次期指揮官就任に迫っているようだ。ドイツ誌『kicker』が26日に報じた。
ナーゲルスマン監督はライプツィヒとの契約が2023年まで残っているが、同クラブに契約解除を申し出た模様。バイエルンとナーゲルスマン監督はすでに今夏の指揮官就任で合意に至っているようだが、ライプツィヒは監督の“移籍金”としてブンデスリーガ史上最高額となる2500万ユーロ(約33億円)の契約解除金を求めているという。それでも、『kicker』によると、今週中にもクラブ間で合意に至る可能性があるようだ。
現在33歳のナーゲルスマン監督は、当時28歳の2016年2月にブンデスリーガ史上最年少でホッフェンハイムの指揮官に就任し、チームを17位から15位に押し上げて奇跡の残留を達成した。翌16-17シーズンはリーグ戦4位、17-18シーズンはリーグ戦3位とチームの大躍進を演出し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場にも導いた。2019年夏にライプツィヒの監督に就任し、初年度の昨シーズンはリーグ戦3位とクラブ史上初のCLベスト4入りを達成。今シーズンもチームはリーグ戦第31節を終えて、首位バイエルンとの勝ち点差7で2位につけている。
なお、ライプツィヒはナーゲルスマン監督の後任として、ザルツブルクを率いるジェシー・マーシュ監督を候補に挙げているようだ。現在47歳のアメリカ人監督は2015年1月からニューヨーク・レッドブルズで指揮を取り、2018年7月にはライプツィヒのアシスタントコーチを務めており、レッドブルグループが携わるチームで経験を積んでいる。2019年7月から率いているザルツブルクでは、FW南野拓実(現サウサンプトン)やMF奥川雅也(現ビーレフェルト)も指導した。
バイエルンは、昨季途中から指揮を取っているハンジ・フリック監督が今季限りでの退任の意向を明かしていた。現在56歳のフリック監督は昨季、ブンデスリーガ、DFBポカール、CLの3冠に導き、今季はDFLスーパーカップ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップも制して史上2クラブ目となる年間6冠を成し遂げた。今季のブンデスリーガでも9連覇が間近に迫っているが、指揮官はCL準々決勝のパリ・サンジェルマン戦で敗退が決まったあと、今シーズン終了をもって2023年まで残っている契約の解除をクラブに求めたことを明かしていた。
By サッカーキング編集部
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