バイエルンのコーチを退任したクローゼ氏(右)[写真]=Getty Images
元ドイツ代表FWミロスラフ・クローゼ氏が、血栓を発症して療養中だと明かした。ドイツ誌『kicker』が27日に伝えた。
クローゼ氏は昨年夏からバイエルンのアシスタントコーチを務めていたが、今シーズン限りで退任。同じくバイエルンを退団したハンジ・フリック監督が率いるドイツ代表でのコーチ就任やブンデスリーガ2部のデュッセルドルフでの監督就任などが噂されていた。しかし、足に血栓が見つかったため、現在は休養を強いられているようだ。
『kicker』誌のインタビューに応じたクローゼ氏は「3週間前ほど前に突然、足に激痛が走り、全く仕事もできない状態になった。バイエルンが隔離合宿に行く前に、医師のところに行って診てもらった。診断結果には少しショックを受けた」と明かした。
「足に2つの血栓症を抱えている。すぐに薬が出され、専用のストッキングをもらい、今はそれを24時間着ている。医師からは、この状況を甘く見てはいけないとはっきり言われたよ。初めてほぼ完全な休養をとることになった。衝撃を受けてはいけないし、ジョギングも水泳もできず、何よりもサッカーができない。合宿中に気が狂いそうになったよ」
それでも、現在は痛みがなくなり、回復には向かっているようで、「あと2週間弱で専門家に診てもらう。今までの予防策がプラスに働くことを願っているよ」とコメント。休養によってキャリアの中断を強いられているが、回復後には以前から計画していた監督としてのキャリアをスタートさせたいようだ。
「今は選手たちに蹴り方や練習内容を実演できない……ただ積極的に何かをすることができないんだ。残酷なことだよ! ボールを蹴ることもできず、ただグラウンドの端に立って練習を見るだけなのは耐えられない。そんな監督になりたくないし、なれない。今の状態ではプロの世界で監督としてのキャリアをスタートさせたくない。今は間違いなく自分の健康が第一だ」
「残念ながら、今は短期間の休養をとらなければいけないが、その後は監督としてチームを指導でるように、攻めの姿勢でいきたいと思う。ただトレーニング中にグラウンド脇でダラダラと指示を出すのは私にとっては論外だ」
「今はオファーをすべて断っている。健康な状態に戻ったら、ドイツ代表やバイエルンで選手やコーチとして培ってきた経験や、監督としてのコーチングコースで学んだことを活用していきたい。自分のアイディアをチームで実践したいと思っている」
By サッカーキング編集部
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