バイエルンとドイツのレジェンドであるゲルト・ミュラー氏が死去 [写真]=Frinke/ullstein bild via Getty Images
元西ドイツ代表FWゲルト・ミュラー氏が、現地時間15日早朝に75歳で亡くなった。同日、同氏の古巣バイエルンが公式サイトで発表した。
ミュラー氏は1964年から1979年にかけてバイエルンのストライカーとして活躍し、その非凡な得点センスから“爆撃機”の愛称で親しまれた。バイエルンではクラブ歴代3位となる通算607試合に出場し、クラブ歴代最多の566ゴールを記録。4度のブンデスリーガ優勝や4度のDFBポカール優勝、1974年〜76年のチャンピオンズカップ3連覇(現チャンピオンズリーグ)などに大きく貢献した。
ブンデスリーガ通算365得点は、現在も同リーグ史上最多の数字。1971-72シーズンのブンデスリーガで記録した40ゴールは、2020-21シーズンに41ゴールを挙げたバイエルンのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキに更新されるまで、同リーグの1シーズンにおける最多得点記録だった。
また、西ドイツ代表としては62試合の出場で68ゴールを記録。EURO1972や1974 FIFAワールドカップの優勝に貢献した。
引退後はバイエルンで育成にも携わっていたミュラー氏。近年はアルツハイマー型認知症を患い、リハビリ生活を送っていたことが知られていた。
バイエルンのオリヴァー・カーンCEO(最高経営責任者)は訃報に際し、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントした。
「ゲルト・ミュラー氏の訃報は、私たち全員を深く悲しませます。彼はバイエルンの歴史の中で最も偉大なレジェンドの一人であり、その功績は今日に至るまで他の追随を許さず、バイエルンとドイツサッカー全体の偉大な歴史の一部として永遠に語り継がれることでしょう。選手として、そして一人の人間として、ゲルト・ミュラー氏はバイエルンが世界的な名門クラブへと発展する過程において、唯一無二の働きを行いました。ゲルトは永遠に私たちの心の中に残り続けます」
By サッカーキング編集部
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