ブンデスリーガにおける“国籍別の歴代得点王”たち [写真]=Getty Images
バイエルンとドルトムントが鍔迫り合いを繰り広げる今シーズンのブンデスリーガ。昨シーズン2位のライプツィヒは一歩出遅れる形となり、現在8位に甘んじているが、先月末のブンデスリーガ第13節のレヴァークーゼン戦では同クラブのストライカーが新たな歴史を刻んだ。
本拠地でレヴァークーゼンに1-3の敗戦を喫したライプツィヒだが、その試合でポルトガル代表のFWアンドレ・シウヴァが1点を返すゴールを決めた。フランクフルト時代の昨シーズン、得点王のロベルト・レヴァンドフスキに次ぐ28ゴールを決めていたアンドレ・シウヴァは、これがライプツィヒでのリーグ戦3点目。新天地では少し苦しんでいるが、それでもブンデスリーガ通算ゴール数を43点に伸ばして、ポルトガル人のブンデスリーガ得点記録を樹立したのだ!
これまでの記録保持者は元ポルトガル代表のウーゴ・アルメイダ。2006~2010年にブレーメンで41ゴールを決めたほか、2016年にハノーファーで1点を加えてブンデスリーガ通算42ゴールを決めていた。
今回、新たな“ポルトガル人得点王”が生まれたわけだが、他の国籍はどうなっているのだろうか。というわけで、ブンデスリーガの“国籍別の歴代得点王”を見てみよう。
[写真]=Getty Images
■ドイツ
まずは“母国”のドイツだが、ブンデスリーガ歴代得点ランクのトップ10のうち実に8名がドイツ人選手だ。その中でも断トツで1位に輝いているのが、今年8月に75歳で他界したゲルト・ミュラーである。“爆撃機”の愛称で知られるミュラーは、バイエルンの公式戦における歴代最多ゴール記録を持つほか、ブンデスリーガでも通算427試合で365ゴールを叩き出してリーグ歴代得点ランクの1位に君臨している。
■ポーランド
今回のトピックで説明が要らない国があるとすれば、それはポーランドだろう。同国の歴代得点王は、ブンデスリーガで6度の得点王に輝いているバイエルンのレヴァンドフスキだ。昨シーズンは41ゴールを叩き出し、ゲルト・ミュラーの持つ1シーズン最多ゴール記録(40)を更新するとともに、ブンデスリーガの選手として39年ぶりに欧州ゴールデンシューを獲得した。ブンデスリーガ通算291ゴールは、同リーグの歴代得点ランクでもミュラー(365)に次いで2位となっている。
■ブラジル
得点王と言えば“ブラジル人”を連想する人も多いと思うが、ブンデスリーガで活躍したブラジル人ストライカーは決して多くない。1963年の発足以降、ブンデスリーガで得点王に輝いたことがあるブラジル人は4名だけ。第1号はヴェルディ川崎にも所属していたことがあるマルシオ・アモローゾ。ドルトムント時代の2001-02シーズンに18ゴールで得点王に輝いた。
だが、ブラジル人の歴代得点王は彼ではなく、バイエルンで攻撃を牽引して2002-03シーズンにリーグ最多の21ゴールを叩き出したFWジオバネ・エウベルだ。バイエルンやシュトゥットガルトなどでゴールを量産したエウベルは、ブンデスリーガ通算260試合で133ゴール。ブンデスリーガ歴代得点ランクで見るとトーマス・ミュラーと並び22位につけている。エウベルはブラジル人の歴代得点王なのだが、南米人のNo.1ではない。
■ペルー
南米人として唯一、ブンデスリーガの歴代得点ランク・トップ10に入っているのは元ペルー代表のクラウディオ・ピサーロだ。1999年に渡欧して以降、チェルシーでの1シーズンを除いてずっとブンデスリーガでプレーしてきたピサーロは、昨年ブレーメンで引退するまで通算490試合197ゴール。ブンデスリーガ歴代得点ランクで6位に入っている。
また、490試合出場というのは歴代14位。ブンデスリーガの歴代出場ランクで、上位100名にランクインしている唯一の外国人選手なのだ!
■オランダ
オランダ人のストライカーとなると、近年はヴォルフスブルクのヴォウト・ヴェグホルストの活躍が目覚ましい。2018年に加入以降、リーグ戦111試合で58ゴールをマークしている。しかし、オランダ人の歴代1位は彼ではない。そもそも、1位はストライカーではないのだ。ブンデスリーガのオランダ人と言えば、やはり左利きのウィンガー、アリエン・ロッベンである。バイエルンでの在籍10年間でブンデスリーガ通算201試合に出場して99ゴールをマークした。
■フランス
そうなると“ロベリ”の相方が気になるが、フランク・リベリーはバイエルンでの12年間で273試合86ゴール。やはりブンデスリーガにおけるフランス人の歴代得点王に輝いている。彼はゴール数、アシスト数、出場数の全てでフランス人の歴代1位記録を保持している。
■日本
最後に日本人選手だが、ブンデスリーガで歴代最多ゴールを決めているのは元ドルトムントの香川真司だ。マンチェスター・Uでの2シーズンを挟み、ブンデスリーガでは計6年半プレーした。通算148試合41ゴールで、ブンデスリーガにおける“日本人の歴代得点王”に君臨している。
(記事/Footmedia)
By サッカーキング編集部
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