9シーズンにわたってボルシアMGを最後尾から支えたゾマー [写真]=Getty Images
ボルシアMGに所属しているスイス代表GKヤン・ゾマーのバイエルン移籍が決定的となった。スイスメディア『Blick』をなど各メディアが一斉に報じている。
ゾマーに関しては以前からバイエルンへの移籍が取り沙汰されてきた。バイエルンには絶対的な守護神としてドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが君臨しているが、同選手はオフにスキーを楽しんだ際に下腿部の骨折という大ケガに見舞われた。今シーズン中の復帰は絶望的となっている。このような状況を受けて、バイエルンはモナコにレンタル移籍しているドイツ人GKアレクサンダー・ニューベルの呼び戻しなど様々な案を検討。その中で、ゾマーの名前が選択肢として浮上していた。
バイエルンは2度にわたるオファーを提示したものの、ボルシアMGは首を縦に振らなかった。だが、今回の報道によると遂にバイエルンとボルシアMGが合意に達したようだ。バイエルンは3度目のオファーで800万ユーロ(約11億円)と150万ユーロ(約2億1000万円)のボーナスという条件を提示。徐々に移籍金を上げ、最終的には合意に至ったという。契約期間は2025年夏までの2年半となる見込みだ。
一方、ボルシアMGもゾマー流出に備え、モンペリエに所属するスイス代表GKヨナス・オムリンの獲得に動いていた。既に2027年6月30日までの契約で口頭合意しており、700万ユーロ(約9億7000万円)でクラブ間合意にも至ったという。代役確保を済ませた上で、ゾマーの移籍にゴーサインを出していた。
ドイツメディア『ビルト』によると、既にゾマーはミュンヘン入りしているようだ。現地時間19日にメディカルチェックが実施され、その後契約書に正式にサインする流れだ。ブンデスリーガはこの週末から再開し、バイエルンは20日に敵地でのライプツィヒ戦に臨む。今後の手続き次第ではあるが、『Blick』によるとバイエルンはゾマーに同試合のゴールマウスを守ってもらうことを考えているという。
現在34歳のゾマーは2014年夏にボルシアMGへ加入。即座に守護神の座を射止め、9シーズンにわたってボルシアMGの最後尾に君臨していた。今シーズンは負傷の影響で欠場した試合もあったが、ブンデスリーガ第15節終了時点で10試合に出場。日本代表DF板倉滉らとともにボルシアMGの守備を支えていた。
By サッカーキング編集部
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