板倉はフル出場を果たした [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第16節が22日に行われ、ボルシアMGとレヴァークーゼンが対戦した。
FIFAワールドカップカタール2022、そしてウィンターブレイクの関係で2カ月以上もの期間にわたって中断していたブンデスリーガ。20日から再開を迎えた今節、日程的に最後の試合はボルシアMGとレヴァークーゼンとの一戦となった。現在8位につけているボルシアMGにとって、ヨーロッパのカップ戦出場権を争うためにもここからさらなる勝ち点を積み重ねたい。一方のレヴァークーゼンは今季途中より指揮官の座に就いたシャビ・アロンソ監督のもと、3連勝を飾って中断期間に突入していた。既に降格圏は脱出しており、ここからは上位進出を目指すシーズンとしたいところだ。
ボルシアMGのスターティングメンバーには、ユリアン・ヴァイグルやヨナス・ホフマンらが名を連ねた。ワールドカップの直前に負傷から復帰した板倉滉は、2022年9月に開催された第5節マインツ戦以来のスタメン入り。また、バイエルンへと移籍したヤン・ゾマーに代わって、新加入したヨナス・オムリンがゴールマウスを守る。一方、レヴァークーゼンはエセキエル・パラシオスやムサ・ディアビらが先発した。
試合の均衡が破れたのは21分。自陣でボールを奪ったところから、パラシオスのパスを受けたジェレミー・フリンポンが馬力のあるドリブルで右サイドを突破。自ら切り込んで持って行ったフィニッシュはブロックされたものの、ルーズボールを拾って横に繋ぐ。アダム・フロジェクの反転シュートは右ポストに嫌われたが、最後はミッチェル・バッカーが押し込んだ。レヴァークーゼンが先手を取っている。
26分には再びカウンターでレヴァークーゼンがチャンスを作り出す。フリンポンがディアビとのパス交換で右サイドを駆け上がり、自らフィニッシュまで持ち込んだものの、ここはGKオムリンにセーブされた。対するボルシアMGは28分、敵陣中央からホフマンがフリーキックを蹴ると、ニコ・エルヴェディがヘディングシュートを狙うも、シュートはGKの正面へ。
前半も終盤に差し掛かった43分、再びレヴァークーゼン得意のカウンターが炸裂。自陣深い位置でボールを奪うと、浮き球パスを受けたフロジェクがダイレクトで最終ラインの背後に送る。スピードに乗ったアドリは並走するエルヴェディを振り切り、GKとの1対1を冷静に仕留めた。レヴァークーゼンが追加点を決めてハーフタイムに突入している。
後半に入るとホームチームも反撃へ。62分には高い位置でボールを奪ってアラサン・プレアがフィニッシュまで持ち込んだものの、シュートはGKに弾き出された。なかなか決定的なチャンスを作れずにいると、レヴァークーゼンがトドメの3点目を記録。アドリとのワンツーでペナルティエリアに侵入したナディーム・アミリが、右足で強烈な一撃をニアサイドに叩き込んだ。
3点ビハインドとなったボルシアMGだったが、82分に左サイドを崩すと、最後はラース・シュティンドルが左足でフィニッシュを沈めて1点を返す。後半アディショナルタイムには高い位置を取った板倉からのパスを受けたシュティンドルが右足で強烈なミドルシュートを突き刺した。
ボルシアMGは1点差まで迫ったものの、反撃わずかに及ばず、試合はこのままタイムアップ。ホームで行われた再開初戦を白星で飾ることができなかった。板倉はフル出場を果たしている。一方、レヴァークーゼンはこの勝利でブンデスリーガ4連勝に。9位まで順位を上げることとなった。
次節は25日に行われ、ボルシアMGは敵地でアウクスブルクと対戦する。一方、レヴァークーゼンはホームに浅野拓磨所属のボーフムを迎える予定だ。
【得点者】
0-1 21分 ミッチェル・バッカー(レヴァークーゼン)
0-2 43分 アミン・アドリ(レヴァークーゼン)
0-3 62分 ナディーム・アミリ(レヴァークーゼン)
1-3 82分 ラース・シュティンドル(ボルシアMG)
2-3 90+3分 ラース・シュティンドル(ボルシアMG)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト