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中学時代の”恩師”の言葉を胸に…堂安律がさらなる飛躍を誓う「常にハングリーでいることが大切」

2023.01.24

昨年夏からはフライブルクでプレーしている堂安律 [写真]=Getty Images

 フライブルクに所属する日本代表MF堂安律が23日、ブンデスリーガの公式インタビューに応じ、自身の生い立ちやこれまでのキャリア、所属チームの躍進などについて語った。

 兵庫県尼崎市で生まれ育った堂安。幼い頃からサッカースクールに通う日々を過ごし、12歳の頃にはガンバ大阪のアカデミーに入団。2、3カ月後にはカテゴリーを飛び越し、U-15チームの一員としてプレーしていた。当時を「成長が早かったんです。良い時間を過ごしていたし、幸せでした」と振り返った堂安。海外で活躍するようになった現在でも、当時のコーチにかけられた言葉が頭に残っているという。

「U-15のコーチだった鴨川さん(鴨川幸司氏)のことは今でも頭に残っています。彼はいつも僕に『満足するな』と言っていました。『自分が一番だと思っていてもそうではない。常に自分より優れた選手がいる。満足することなく、練習をやめず、より良い選手になれるようにハングリーであり続けろ』。これは彼がいつも僕にかけていた言葉です」

 堂安はその後、2015年からG大阪のトップチームに帯同。徐々に頭角を表すと2017年夏にはフローニンゲンに移籍しヨーロッパデビューを果たした。「ヨーロッパでプレーすることは小さい頃からの夢でした。自分の力を世界に示したいと思っていたんです。フローニンゲンで2シーズンプレーしましたが、素晴らしい時間を過ごすことができました。最初の半年ほどはストレスも多く大変でしたが、今思えば大切な時間でした。あの半年間が僕を強くしてくれました」と当時を振り返っている。
 
 その後はPSVビーレフェルトでのプレーを経て、昨年夏からはフライブルクに在籍。今シーズンはここまで公式戦23試合に出場し4ゴール4アシストをマークし、ブンデスリーガで4位につける好調のチームを牽引している。チームの好調の要因について「シンプルにチームが一つにまとまっているからだと思います。ベンチの選手はピッチ上の選手を応援し、ピッチに立つ選手は自分の仕事をする。監督やお互いのことを理解しているし、同じ考えを共有しているんです」と語った堂安。自身のここまでのプレーについては次のように振り返っている。

「もっとゴールが必要だと思います。何度も得点するチャンスがありましたが、それを生かすことができませんでした。ここまで4ゴールを決めていますが、僕の中では10ゴールが必要なんです。あと6ゴール、それが現実的な目標です。守備面は監督の助けもあって良くなっているので、続けていきたいですね」

 また、堂安は今後の目標についても言及。「常にハングリーでいることが大切です。『もっと、もっと』と自分に言い聞かせています。時々、成功した選手は精神的な強さを失ってしまうことがあると思うんです。僕はファンやサポーター、そして自分自身のためにもっと自分を追い込まなければならないと思っています。それが僕にとって重要なんです」とコメントしている。

 中学時代の”恩師”の言葉を胸に、さらなる飛躍を誓った堂安。シーズン後半戦の活躍に期待がかかる。

※記事中に誤字がありましたので訂正いたしました(1月24日18:25)

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