現在はフリーとなっているイスコ(画像は昨年8月)[写真]=Getty Images
元スペイン代表MFイスコのウニオン・ベルリン加入は土壇場で破談となったようだ。1月31日、『スカイスポーツ』や『ビルト』など複数のドイツメディアが伝えている。
現在30歳のイスコは昨年夏に9シーズンに渡って在籍したレアル・マドリードを契約満了で退団。スペイン代表時代に寵愛を受けたフレン・ロペテギ前監督の誘いを受け、8月にセビージャと2年契約を締結した。しかし、10月にロペテギ前監督が解任されると、ホルヘ・サンパオリ現監督と良好な関係を築くことができず、モンチSD(スポーツ・ディレクター)との対立も表面化。12月に双方合意の上での契約解除が発表された。
今冬の移籍市場開幕を前に無所属となったイスコ。去就に大きな注目が集まる中、現在ブンデスリーガで2位に付けるウニオン・ベルリンが同選手の獲得に大接近。移籍市場最終日の1月31日を前に両者の合意が成立し、フリートランスファーでの加入に向けて残すはメディカルチェックの通過と公式発表のみと見られていた。
報道によると、イスコは現地時間1月31日にベルリンに到着し、メディカルチェックも通過した模様。その後、両者は契約締結に向けた最終的な話し合いを行ったものの、ここで突如交渉は破談となったようだ。『スカイスポーツ』は契約条件に関する両者の考え方の相違が交渉決裂の原因だと伝えている。
イスコのエージェントを務めるGestifute社はドイツ紙『ビルト』に対し「交渉相手は当初から議論していた枠組みの中で契約を締結する意思を持っていなかった。話し合いの場において、我々はそのことを認識せざるを得なかった」と明かしている。また、ウニオン・ベルリンのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるオリヴァー・ルナート氏も「一緒にいるイスコの姿を見たかったが、我々には限界がある。これまでの合意に反し、今日はその限界を超えてしまったため、移籍は実現しなくなった」と交渉が破談となったことを認めた。
By サッカーキング編集部
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