長谷部にとっては古巣との一戦に [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第23節が5日に行われ、フランクフルトとヴォルフスブルクが対戦した。
昨年11月の第13節からブンデスリーガ7試合負けなしを続け、上位争いを演じているフランクフルトだったが、前節はライプツィヒ相手に1-2で敗れた。チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグでもナポリに0-2で敗れ、現在は公式戦2連敗中。一方、フランクフルトを勝ち点差「5」で追いかけるヴォルフスブルクはこの試合でブンデスリーガ2連勝を狙う。フランクフルトの鎌田大地、長谷部誠は共に先発出場。長谷部にとっては古巣との対戦だ。
試合は序盤の10分に動く。ヴォルフスブルクは自陣でボールを奪うと素早くボールを前へ繋ぎ、ヤニック・ゲルハルトのスルーパスに反応したオマル・マルムシュが飛び出してきたGKケヴィン・トラップを抜き去って冷静にゴールネットを揺らす。ビデオ・アシスタント・レフェリーでマルムシュのオンサイドが確認され、ヴォルフスブルクが先手を取った。
前節に続き早い時間帯での失点を許したフランクフルトだったが、22分に右サイドでルーズボールを拾ったアウレリオ・ブタのクロスボールにランダル・コロ・ムアニが反応。高い打点から放たれたヘディングシュートをゴールネットに突き刺し、フランクフルトが試合を振り出しに戻した。
続く26分にもフランクフルト。右サイド高い位置でボールを奪ったセバスティアン・ローデがクロスボールを送ったものの、これは中央で跳ね返される。しかし、このクリアボールにエヴァン・ヌディカが反応。ファーストタッチから左足を振り抜き、綺麗なミドルシュートでフランクフルトが逆転まで持ち込んだ。
だが、ホームチームも前半のうちに再びゴールを脅かす。43分に右サイド高い位置でフリーキックを獲得すると、パトリック・ヴィマーが右足でクロスボールを放り込む。ニアサイドに飛び込んだゲルハルトがヘディングシュートを叩き込み、ヴォルフスブルクが同点に追い付いてハーフタイムに突入した。
後半に入るとフランクフルトが反撃へ。55分、右サイド深い位置からマイナスのパスを受けた鎌田がペナルティエリア手前から左足でミドルシュート。コンパクトな振りから放たれた鋭い一撃は、わずかにゴール右へと外れた。
72分には鎌田のスルーパスにコロ・ムアニが反応。ペナルティエリア左へ侵入し、縦突破からマイナスへ折り返すと、最後はイェスパー・リンドストロムが押し込んだ。フランクフルトが再びリードしたかに思えたが、ここはコロ・ムアニが鎌田のスルーパスで抜け出した際にオフサイドポジションにいたため、ゴールは認められなかった。90分にはセットプレーからヌディカがポスト直撃のシュートを放ったものの、フランクフルトは最後までもう1点が挙げられない。試合はこのままタイムアップを迎えた。
フランクフルトは公式戦3連敗こそ避けたものの、これで公式戦3戦未勝利に。それでも、未だ6位でCL出場圏内の4位ライプツィヒとの勝ち点差は「3」。まだまだ上位を狙っていける状況だ。鎌田、長谷部は共にフル出場を果たした。
次節、フランクフルトは11日に遠藤航、伊藤洋輝、原口元気が所属しているシュトゥットガルトをホームに迎える。一方、ヴォルフスブルクは12日にホームでのウニオン・ベルリンとの一戦に臨む予定だ。
【得点者】
1-0 10分 オマル・マルムシュ(ヴォルフスブルク)
1-1 22分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)
1-2 26分 エヴァン・ヌディカ(フランクフルト)
2-2 43分 ヤニック・ゲルハルト(ヴォルフスブルク)
By サッカーキング編集部
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