伊藤洋輝の今季初ゴールもありシュトゥットガルトが勝利 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第27節が9日に行われ、ボーフムとシュトゥットガルトが対戦した。
今季のブンデスリーガで残留を争う両チームが相見える。ボーフムは前節のフランクフルト戦こそ引き分けで終えていたものの、前々節までは2連勝を飾っており、現在3戦負けなしと好調をキープ。一方、シュトゥットガルトは5日に行われたDFBポカール・準々決勝のニュルンベルク戦こそ勝利したものの、ブンデスリーガでは現在2連敗中。ブンデスリーガで最後の白星を飾ったのは2月18日の第21節ケルン戦まで遡り、直近5戦は1分4敗という成績だ。今後の残留争いの行方を占う一戦に向けて、ボーフムの浅野拓磨、シュトゥットガルトの伊藤洋輝と遠藤航は先発出場。原口元気はベンチから出番を待つ。
試合の均衡が破れたのは14分。シュトゥットガルトは左サイドで突破を試みたクリス・ヒューリッヒが一旦やり直し、マイナスでフリーになっていたボルナ・ソサを使う。得意の左足から放たれたクロスボールはクリアされたが、このボールに伊藤が反応。ダイレクトで左足を振り抜き、ややアウト回転のかかった強烈な一撃をゴール中央へ突き刺した。伊藤の今季初ゴールでシュトゥットガルトが先手を取っている。
前半はこれ以上の得点は生まれず、シュトゥットガルトの1点リードで終了。後半に入るとホームチームに絶好機が到来する。55分、ペナルティエリア内で背後からの浮き球ボールを引き出したフィリップ・ホフマンが頭で繋ぐと、反応したフィリップ・フェルスターがエンツォ・ミローに倒され、ボーフムにPKが与えられる。このPKをケヴィン・シュテーガーが落ち着いてゴール左に転がし、ボーフムが試合を振り出しに戻した。
それでも、直後の60分にはシュトゥットガルトが反撃へ。左サイドを駆け上がったソサが左足でクロスボールを送る。1度はニアサイドで跳ね返されたものの、こぼれ球に反応したソサが今度はアウトサイドでクロスボールを供給。DFの目線から消えてポジションを取ったセール・ギラシがこのボールをダイレクトで押し込み、失点直後にシュトゥットガルトが勝ち越しに成功した。
続く63分にはまたもシュトゥットガルト。左サイド高い位置で細かくパスを繋ぐと、ミローが巧みな反転から左サイドを突破し、左足でクロスボールを送る。ボールは飛び出してきたGKマヌエル・リーマンの手を越えると、待っていたヨシュア・ヴァグノマンがヘディングシュートを沈めた。シュトゥットガルトがリードを広げ、勝利を手繰り寄せる1点を決めた。
ホームで負けられないボーフムはここから猛攻を見せる。71分には右サイドでボールを奪ったクリストファー・アントウィ・アジェイがダイレクトでスルーパスを通すと、抜け出した浅野がスピードアップ。寄せてきた伊藤を振り切って中央へ折り返すと、ファーサイドへ走り込んだゲリット・ホルトマンがダイレクトで合わせる。強烈な一撃は枠を捉えたが、GKファビアン・ブレドロウがビッグセーブを見せた。
85分には途中出場した原口が前線へロングフィードを送るも、飛び出してきたGKリーマンに処理される。ここからボーフムの攻撃がスタート。ボールを受けたフェルスターが斜めに送ると、ボールを受けたエルハン・マショヴィッチが軸裏で繋ぐ。アントニー・ルジアはダイレクトでフェルスターを使い、再びダイレクトで中央へ折り返すと、ファーサイドに詰めていたホフマンが流し込んだ。ボーフムが終盤に1点を返し、試合はまだわからなくなった。
ボーフムに追い上げを許したシュトゥットガルトだったが、残り時間はリードを保つことに成功。試合はこのままタイムアップを迎え、シュトゥットガルトがブンデスリーガ6試合ぶりの白星を掴んだだけでなく、今季のブンデスリーガのアウェイゲームで初白星を飾った。現時点で降格圏からは抜け出せていないものの、14位ボーフムとの勝ち点差は「3」まで縮まっている。一方、ボーフムは4試合ぶりの黒星に。シュトゥットガルトの遠藤、伊藤はフル出場を果たし、原口は70分からピッチに立った。ボーフムの浅野もフル出場となっている。
次節、ボーフムは16日に敵地でウニオン・ベルリンと対戦する。一方、シュトゥットガルトは15日にドルトムントをホームに迎える予定だ。
【得点者】
0-1 14分 伊藤洋輝(シュトゥットガルト)
1-1 58分 ケヴィン・シュテーガー(ボーフム)
1-2 60分 セール・ギラシ(シュトゥットガルト)
1-3 63分 ヨシュア・ヴァグノマン(シュトゥットガルト)
2-3 85分 フィリップ・ホフマン
By サッカーキング編集部
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