先制点を挙げたマネ[写真]=Getty Images
22日、ブンデスリーガ第29節が行われ、首位バイエルン・ミュンヘンはアウェイで8位マインツと対戦した。
19日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)でのマンチェスター・C戦の結果、2戦合計1-4で敗れたバイエルン。3年連続CL準々決勝での敗退が決定してから迎える初めての試合となった。指揮官に就任してから6戦でわずか2勝と苦戦を強いられているトーマス・トゥヘル監督は、チームメイトのドイツ代表FWレロイ・サネとの衝突が報じられていたセネガル代表FWサディオ・マネを4試合ぶりに先発起用するなど、いくつかの変化を加えた。
対するマインツは過去2シーズン、ホームでのバイエルン戦ではいずれも勝利。また、ブンデスリーガで9試合負けなしと流れに乗っている。直近の2試合は引き分けに終わっているものの、レヴァークーゼンやライプツィヒといった強豪相手に白星を挙げるなど、王者バイエルンとはいえ決して油断できない好調ぶりを見せていた。
試合は立ち上がりからバイエルンが攻め続ける一方的な展開に。15分にドイツ代表MFジャマル・ムシアラからのスルーパスに抜け出したマネがネットを揺らしたシーンは惜しくもオフサイドの判定。それでも攻め手を緩めないバイエルンは29分、モロッコ代表DFヌサイル・マズラウィの左サイドからのクロスにマネがヘディングで合わせ先制する。
一方のマインツは粘り強く守りながらカウンターの機会を窺うが、43分に韓国代表MFイ・ジェソンのパスからゴール前へ抜け出したオーストリア代表FWカリム・オニシウォが決定機で足を滑らせるなど、少ないチャンスを生かすことができない。前半は1-0でバイエルンのリードで折り返した。
後半に入ると徐々にマインツがシュート本数を増やしていく。53分にはロングスローの流れからスペイン人DFアーロン・マルティンが惜しいシュートを放つもゴール右に外れた。前半よりも効果的な攻撃を見せ始めたマインツは65分、右サイドのCKのこぼれ球をイ・ジェソンが叩きつけるようにシュート。これをスイス代表GKヤン・ゾマーが上手く処理することができず、こぼれたところをフランス人FWルドビッチ・アジョルクが頭で押し込み同点とした。
すると続く73分、マインツが逆転する。自陣からのゴールキックをアヨルケがフリックすると、こぼれ球を拾ったオニシウォが中央へパスを送る。最後はルクセンブルグ代表MFのレアンドロ・バレイロが冷静に流し込んだ。
勢いに乗るマインツはそのわずか6分後、ゴール前中央のノルウェー代表DFアンドレアス・ハンチェ=オルセンからのパスを左サイドで受けたマルティンが左足を一閃。GKの意表を突くようなシュートが逆サイドネットに突き刺さり、さらにリードを広げた。
まさかの2点ビハインドとなったバイエルンは終盤にかけて積極的な交代策で打開を図るが2点目を奪うことができない。試合は3-1でホームのマインツが勝利し、リーグ戦無敗記録を「10」とした。
リーグ優勝に向けて手痛い敗戦となったバイエルンは次節、30日にヘルタ・ベルリンをホームに迎える。好調を維持するマインツも同日にアウェイでヴォルフスブルクと対戦する。
【得点者】
0-1 29分 サディオ・マネ(バイエルン・ミュンヘン)
1-1 65分 ルドビッチ・アジョルク(マインツ)
2-1 73分 レアンドロ・バレイロ(マインツ)
3-1 79分 アーロン・マルティン(マインツ)
By サッカーキング編集部
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